積み立てNISAで月10万円は無理してる?収入に合った投資額の見直し方と3つの選択肢を比較

資産運用、投資信託、NISA

積み立てNISAで「月10万円」を積み立てている人の中には、家計の負担を感じ始めている方もいるのではないでしょうか。確かに、長期的な資産形成には有効な方法ですが、生活に無理を強いてしまっては継続は難しくなります。本記事では、無理なく積み立てNISAを続けるための考え方と、実際の選択肢をわかりやすく比較していきます。

まず確認すべき「無理のない積立額」とは

投資は継続することが最も大切です。そのためには、収入や支出を考慮した“自分にとって適正な積立額”を設定することが第一歩です。

たとえば、手取り月収が20万円でそのうち10万円を投資に回している場合、生活費への圧迫が強く、突発的な出費があると破綻しかねません。一般的には、投資額は手取りの10~20%程度が無理のないラインとされています。

選択肢① 積立額を減らしてコツコツ続ける

もっとも堅実な選択肢は、無理のない額に積立額を見直して、そのまま長期で続けることです。たとえば月3万円に減らすことで、生活にゆとりを持ちながら投資を継続できます。

積立NISAの上限額(年間120万円 or 新NISAで成長投資枠240万円)をすべて使い切る必要はなく、自分のライフスタイルに合わせることが最も大切です。

選択肢② 貯金から10万円を拠出し続ける

すでに数百万円の貯金があるなら、数年間はそこから補填して月10万円の積立を維持することも可能です。ただし、生活防衛資金(生活費の3~6ヶ月分)は必ず手元に残すようにしましょう。

たとえば、生活費が月15万円の場合、最低でも45万〜90万円は現金として確保しておき、残りを積立に充てる形にすれば安心です。ただし、この方法は“数年しか持たない”ことを念頭に、中長期的なプランニングが必要です。

選択肢③ 一部を売却して積立を維持する

すでに積立済みのS&P500を一部売却しながら新たに積み立てを続ける方法もあります。ただし、売却益が出ている場合は課税対象になることや、NISAの非課税枠を失うことに注意が必要です。

たとえば、NISA口座で購入したものを売却すると、その枠は再利用できません。そのため、積立を維持するために過去のNISA枠を使い切ってしまうのは、将来的な非課税メリットを減らしてしまう可能性もあります。

投資における「無理のない継続」が一番の正解

どの選択肢にもメリット・デメリットがありますが、投資の成功において最も重要なのは「継続すること」です。市場の上下に左右されず、生活が苦しくならない範囲で投資を続けることが、将来的なリターンに繋がります。

収入が増えたら積立額を増やす、ライフステージの変化に合わせて調整するなど、柔軟に対応していく姿勢が長期投資では非常に重要です。

まとめ:月10万円にこだわらず、自分に合った額でコツコツと

積み立てNISAを活用するにあたって、月10万円という金額は目標にはなっても、義務ではありません。むしろ、長期的に続けられる金額で積立を継続することのほうがずっと大切です。

まずは生活に無理のない範囲で積立額を見直し、必要に応じて貯金や一部売却といった手段を柔軟に活用しながら、自分に合った資産形成を目指しましょう。

コメント

タイトルとURLをコピーしました