楽天証券のつみたてNISAで、毎月の積立に加えて「ボーナス設定」で年間枠を使い切ろうとした際に「年間積立可能額を超えています」とエラーになるケースがあります。この記事では、その原因と正しい設定方法、注意点について詳しく解説します。
楽天証券のつみたてNISAとボーナス設定の基本
つみたてNISAの年間非課税投資枠は、2024年制度改正後の新NISAでは「つみたて投資枠:年間120万円」まで利用可能です。これを12カ月で均等に分けると、毎月10万円ずつの積立が可能です。
ボーナス設定とは、通常の毎月積立とは別に、年に最大2回、任意の月に追加で積立する設定のことです。これにより、柔軟に年間上限枠を調整することが可能です。
「年間積立可能額を超えています」と表示される原因
楽天証券で「毎月積立10万円+ボーナス月10万円」と設定すると、月によっては合計20万円となり、12か月積立すると年間240万円になるとシステムが判断し、年間上限の120万円を超えているとエラーになります。
これは、「毎月積立額×12カ月」+「ボーナス月設定額×ボーナス月数」=年間積立額で計算されるためです。たとえば、毎月10万円+8月のボーナス10万円を設定すると、「130万円」と判定され、エラーになります。
ボーナス設定を活用して年間上限を無駄なく使う方法
たとえば、1月~3月の積立が未実行で年間120万円のうち30万円が未使用の場合、残り9カ月でこの30万円を上乗せして埋める必要があります。以下のように設定を見直しましょう。
- 毎月積立金額:7月~12月 → 10万円
- ボーナス設定金額:8月 → 10万円(1回限り)
この場合、積立総額は「10万円×6カ月+10万円(ボーナス)」=70万円となり、4月~6月の30万円とあわせて100万円。まだ余裕がある場合は12月にもボーナス設定すればよいでしょう。
設定時の注意点とエラー回避のコツ
エラーを避けるには、楽天証券のシステムが年間積立予定額を機械的に計算している点を意識する必要があります。今後のボーナス月分も含めて「全期間にわたる設定額の合計」が年間上限を超えないように調整するのがポイントです。
設定画面では「合計積立予定額」が表示されます。ここが120万円以内に収まっているかを必ず確認しましょう。
クレジットカード積立と証券口座引落の違いにも注意
クレジットカードでの積立設定は1日(毎月)に固定されており、変更は当月実行分に間に合わないこともあります。一方、証券口座からの引落し設定では、設定変更の反映タイミングが異なるため、翌月以降の積立にズレが生じる可能性があります。
また、ボーナス設定時に「引落方法:証券口座」になっている場合、クレカ積立と併用されないことがあるため、設定内容を統一しておくのがおすすめです。
まとめ:楽天証券の積立ボーナス設定は年額計算に注意して活用
楽天証券のつみたてNISAにおいてボーナス設定を行う際には、「年間積立額」の総合計に注意することが最重要です。設定内容を調整し、無理なく120万円の枠を使い切ることで、最大限の非課税メリットを享受できます。
設定の確認や変更に不安がある場合は、楽天証券のサポートに問い合わせるのも良い選択肢です。資産形成は長期戦。焦らず、正確に進めましょう。

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