確定拠出年金で信託報酬が高い投資信託はやめるべき?三菱UFJ・海外株式オープンの見直しポイント

資産運用、投資信託、NISA

確定拠出年金(iDeCoや企業型DC)で運用商品を選ぶ際、「信託報酬」は無視できない重要な指標の一つです。特に、三菱UFJアセットマネジメントの「三菱UFJ・海外株式オープン」は人気の一方で、信託報酬の高さに悩む方も多いのではないでしょうか?この記事では、そのファンドの特徴や見直しの判断基準、代替案を具体的に解説します。

三菱UFJ・海外株式オープンの基本情報

このファンドは主にMSCIコクサイ(先進国株式インデックス)をベンチマークに、外国株式に投資を行います。

信託報酬は年0.99%と、同じインデックスを対象とする他のファンドに比べて割高です。これは長期運用では資産成長に影響する可能性があります。

信託報酬の差がもたらす長期的影響

たとえば、運用期間30年・年利5%・元本300万円で試算した場合。

信託報酬 最終資産(概算)
0.99%(三菱UFJ・海外株式OP) 約1,220万円
0.1133%(eMAXIS Slim先進国株式など) 約1,390万円

このように信託報酬の差だけで約170万円の差が生まれる可能性もあります。

見直しを検討するべきタイミングとポイント

以下のいずれかに当てはまる場合、見直しを検討してもよいでしょう。

  • 長期運用が前提で、少しでも高効率な積立を目指したい
  • 信託報酬の差が累積すると気になる(管理コストが見合わないと感じる)
  • インデックス運用で十分と考えており、アクティブ運用は求めていない

一方、当該ファンドが保有する「運用実績」や「安定性」「好みの銘柄構成」が魅力であれば、継続保有の判断もあり得ます。

代替となる低コストなインデックスファンド例

  • eMAXIS Slim 先進国株式インデックス(信託報酬:年0.1133%)
  • たわらノーロード先進国株式(信託報酬:年0.10989%)
  • 楽天・全世界株式インデックス(楽天VT)(信託報酬:年0.162%)

これらはどれも長期積立に適した「低コスト・分散型」のファンドであり、確定拠出年金対応商品に含まれていることも多いです。

まとめ:信託報酬の高さは無視せず、乗り換えも視野に

確定拠出年金における「三菱UFJ・海外株式オープン」は、一定の実績やブランドはありますが、信託報酬が他と比べて高めです。長期での資産形成を考えるなら、同様の投資対象を持つ低コストファンドに見直すのは合理的な判断といえるでしょう。

まずは自身の加入プラン内で選べる商品ラインナップを確認し、「何を優先したいか(コスト・実績・好み)」を明確にして判断することが大切です。

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