株式投資をしていると、「気づいたら保有株数が倍になっていた」といった驚きの経験をすることがあります。買い増しもしていない、株式分割の発表も見ていない──そんな時、一体何が起きたのでしょうか?この記事では、株数が予期せず増える理由と確認のポイントを丁寧に解説します。
株数が突然増える可能性のある代表的な要因
まず考えられるのが、株式分割(ストック・スプリット)です。これは会社が既存の株式を複数に分割して発行するもので、保有者の資産価値に変化はありませんが、株数が倍増するケースもあります。
たとえば「1株→2株」の2分割が行われれば、100株保有していた投資家は200株に増加します。ただし、この分割は事前に開示されるため、証券会社やIR情報を見逃していた可能性があります。
株式併合・無償割当など他のケースも
株式併合は、逆に保有株数が減るケースですが、無償割当(例:株主優待としての自社株提供)などで株数が増加することもあります。
とくに注意したいのが、「単元未満株の調整」や「株主優待としての自社株プレゼント」といった、意外と見落とされがちな株主還元施策。企業によっては、端数株調整などで株主の手元に自動で株式が付与される場合があります。
証券会社のシステム不具合や表示ミスもまれに発生
一方で、実際の株式数に変化がなくても、証券口座上で誤表示されることもあります。証券会社の一時的なシステムトラブルやメンテナンス中の不具合で、表示上の株数が変動して見えることがあります。
このような場合は、翌日以降に修正されたり、証券会社から訂正の案内が来ることもありますので、焦らずに問い合わせをしてみましょう。
株数が増えた場合にまず確認すべきこと
- 証券口座の「取引履歴」や「お知らせ」を確認
- 企業のIR情報(公式サイトのニュースリリース)をチェック
- 株主総会や臨時報告書に記載された株式の異動情報を確認
- 証券会社のサポート窓口へ問い合わせる
証券会社のマイページには、分割履歴や株式数の変化を記録したログが残っていることが多いので、まずはそこを確認するのがおすすめです。
実例:株主優待による増加事例
たとえば、ある小売企業では、株主優待として「1株の無償発行」を年に1回実施しています。100株以上保有している株主全員に等しく1株が追加で配布され、結果として株数が自然と増えたように見える仕組みです。
また、過去には一部の企業が「記念配当」として株式を追加交付するケースもあり、事前に把握していないと驚くことになります。
まとめ|予期せぬ株数増加には理由がある
株数が突然増加するのは、決して偶然ではありません。株式分割、無償割当、端数調整、システム表示ミスなど、いくつかの明確な理由が存在します。
まずは冷静に保有証券会社の履歴を確認し、企業の公式発表をチェックしましょう。分からない場合は、証券会社に直接問い合わせるのが最も確実です。投資においては、情報へのアンテナを常に張ることが安心・納得の投資判断につながります。

こんにちは!利益の管理人です。このブログは投資する人を増やしたいという思いから開設し運営しています。株式投資をメインに分散投資をしています。
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