デイトレードを始めたばかりの方がよく直面するのが、「指値注文の価格設定が難しい」という悩みです。特に上昇トレンド中に“押し目買い”を狙っているのに、指値が刺さらずに株価がどんどん上がってしまう──そんな経験は誰しも通る道。本記事では、デイトレ初心者が知っておくべき指値の基本と、押し目買いの成功率を高めるための戦略を丁寧に解説します。
押し目買いの基本と「刺さらない」原因
押し目買いとは、上昇トレンドの途中で一時的に下がったタイミングで買い注文を出す戦略です。理想的には「一時の調整で下がった株価を安く買って、その後の上昇で利益を得る」流れが想定されています。
しかし実際には、押し目が浅くて指値が届かないことが多々あります。これは過去の安値を意識しすぎて指値を欲張りすぎてしまうためで、上昇トレンドが強い場合は小さな押し目で再上昇してしまう傾向があるのです。
指値を現在値より高く設定する場面はある?
通常、指値は「今より安く買いたい」ときに使いますが、現在の株価より高い価格で指値を出すことで、勢いのある銘柄に乗る手法もあります。これはいわゆる「ブレイクアウト買い」や「順張りエントリー」と呼ばれる戦略で、上値抵抗線を抜けたタイミングでエントリーする場合に有効です。
たとえば現在値が100円のとき、101円に買い指値を入れることで「100円をしっかり突破したら自動で買う」仕組みが作れます。
押し目買いと順張り買い、どちらが初心者に向いている?
押し目買いは理論的に魅力的ですが、タイミングの判断が難しいため、初心者には逆にストレスが大きくなることもあります。
一方、順張り買い(高値を超えてエントリーする)戦略の方が、勢いを見てから入れるため失敗のリスクがやや抑えられます。まずはチャートの節目(高値、安値、移動平均線など)を意識しつつ、エントリーポイントを絞ることが大切です。
実例:押し目にこだわってエントリー機会を逃したケース
あるデイトレ初心者が、株価が急騰し100円をつけた銘柄に対し、「98円で押し目買いの指値」を設定。しかし押し目は99.2円止まりで、そのまま105円まで急騰。結果、機会損失となってしまいました。
このようなケースでは、押し目の候補を複数想定し、分割で指値を入れるか、もしくは「ブレイク確認後の成行買い」を併用することでチャンスを逃しにくくなります。
指値注文と成行注文の使い分け
- 指値:価格を決めておきたい時に便利。リスクは限定されるが、注文が約定しないリスクあり。
- 成行:確実に買いたい(または売りたい)時に便利。ただし、値動きが早い銘柄では滑る可能性がある。
状況に応じて、成行で“とりあえず買い”、下落時に追加で買い増すなど、柔軟な運用が重要です。
まとめ:押し目買いの失敗は当然。柔軟なエントリー戦略を持とう
上昇トレンド中に押し目買いを狙うのは王道ですが、必ずしも「指値が刺さる」とは限りません。現在値より高い価格に指値を出す“順張り戦略”を取り入れることで、チャンスを逃さず市場の流れに乗ることができます。
最終的には、指値・成行・分割発注などを組み合わせ、冷静な判断でエントリーを行うことが、成功するデイトレーダーへの第一歩となります。

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