フィボナッチ・リトレースメントは弱い?サポレジ・移動平均線との比較と実戦的な使い方

外国為替、FX

テクニカル分析において「押し目・戻り目」を測る手法は数多くあります。その中でもフィボナッチ・リトレースメント(Fibonacci Retracement)は、人気と知名度の高い指標ですが、「サポート・レジスタンス」や「20日移動平均線(20MA)」と比べて“効きが弱い”と感じるトレーダーも少なくありません。

フィボナッチ・リトレースメントとは何か?

フィボナッチ・リトレースメントは、上昇または下降トレンドの中で発生する一時的な押し・戻りの可能性を数値化したものです。主に38.2%、50%、61.8%のラインが注目され、これらの水準が意識されやすいと言われています。

たとえば、ある銘柄が1,000円から1,200円まで上昇した後、38.2%押しである1,123.6円付近まで戻ると、そこが買いの好機と見られることがあります。

フィボナッチが「弱い」と言われる理由

市場参加者の多くが使っているわけではない:移動平均線や水平サポレジに比べて視認性が低く、注文が集中しづらい傾向があります。
価格帯が曖昧:小数点以下まで算出されることがあり、ピンポイントな反応を期待しにくいです。

加えて、インジケーターに依存した分析だけでは、相場の実態を掴みにくい場面もあります。

サポート・レジスタンスとの比較

サポートラインやレジスタンスラインは、過去に多くの取引が集中した価格帯に基づいています。ゆえに、実需の伴う根拠が存在しやすく、より確かな反発・反落ポイントになる可能性が高いです。

特に日足・週足レベルで引けるサポレジは、機関投資家やアルゴリズムにも意識されやすく、実際に多くのトレーダーが注目しています。

20日移動平均線との比較

20MA(20日移動平均線)はトレンド継続中の押し目・戻り目において「動くサポート」として機能することが多く、ローソク足との乖離幅や、価格の反発角度などを見る上で有用です。

たとえば、強い上昇トレンド中に価格が20MAにタッチして反発すれば、順張りの買いシグナルと解釈するケースが多く見られます。

フィボナッチの効果的な使い方

・他の指標と組み合わせる:たとえば「フィボナッチ61.8% + 20MAが重なる箇所」など、複数の根拠が重なるゾーンを狙うと効果的。
・時間軸の工夫:日足レベルのフィボナッチよりも、1時間足や4時間足など短中期スパンでの分析が効きやすいという声もあります。

単体で使うより「相関を取る」ことがポイントです。

実例:複数根拠の重なるエリアで反発したケース

2023年のある場面で、日経平均が調整局面に入り、61.8%のフィボナッチ水準と日足の20MAが重なった場面で反発。加えて、過去のサポートラインとも重なり、トリプル根拠となったことで強い上昇につながった事例がありました。

まとめ:フィボナッチは補助的に活用すべきツール

フィボナッチ・リトレースメントは、万能ではありません。しかし、他のテクニカル指標やラインと組み合わせることで精度が上がるのは事実です。

「やや弱い」と感じたときは、それ単体で使っていないか、過信していないかを一度見直し、マルチな視点で相場分析を行うことで、より精度の高いエントリー・エグジット判断ができるようになるでしょう。

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