株式投資を始めたばかりの方にとって、「ファングプラス」や「オールカントリー」といった言葉は聞き慣れないかもしれません。これらはどちらも世界の有望企業や市場に投資するための手段ですが、性格やリスク、リターンの考え方が異なります。本記事では、それぞれの特徴と違いをわかりやすく解説します。
ファングプラス(FANG+)とは何か
「ファングプラス(FANG+)」とは、米国の有力ハイテク企業を中心に構成される株価指数「NYSE FANG+指数」に連動する投資手法です。主に米国を代表するグロース企業10社に投資する形で、以下のような企業が含まれます。
- Meta(旧Facebook)
- Amazon
- Apple
- Netflix
- Google(Alphabet)
- Tesla
- Microsoft
- NVIDIA
- Snowflake
- Alibaba
これらの企業は革新的技術や成長性の高さで注目されており、短期的な値動きは大きいですが、長期的に高いリターンが期待される銘柄が多いのが特徴です。
オールカントリーとは?世界分散投資の基本
「オールカントリー」は、正式には「MSCIオール・カントリー・ワールド・インデックス(ACWI)」などの世界株式指数を指します。米国だけでなく、先進国・新興国を含む世界中の企業に広く分散投資するインデックスファンドで、代表的な商品として「eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)」などがあります。
オールカントリーは地政学的リスクや通貨分散の意味でも安定感があり、「これ1本で世界中に投資」が実現できるため、初心者や長期積立に適した商品とされています。
ファンドによる違い:オールカントリーはすべて同じではない?
「オールカントリー」と名が付くファンドでも、運用会社や信託報酬、対象指数、取り扱い国などに微妙な違いがある場合があります。
たとえば「eMAXIS Slim 全世界株式」はMSCI ACWI(日本含む)に連動していますが、「楽天・全世界株式インデックス・ファンド」はFTSEグローバル・オールキャップ・インデックス(日本含まず)に連動しています。
つまり「全世界株式」と表記されていても、構成国や比率が異なる場合があるため、投資前に必ず目論見書を確認することが重要です。
ファングプラスとオールカントリー、どちらを選ぶ?
どちらを選ぶかは、リスク許容度と投資目的によります。成長性を重視するならファングプラス、安定した長期投資を重視するならオールカントリーが向いています。
具体的な例として、短期で大きな値上がりを狙いたい人はファングプラス型のレバレッジETF(例:iFreeレバレッジFANG+)を選ぶこともあります。一方で、年金運用やつみたてNISAなどではオールカントリー型が主流です。
まとめ:自分の投資スタイルに合った選択を
ファングプラスは集中投資型、オールカントリーは分散投資型。どちらも魅力的な選択肢ではありますが、投資においては自身のリスク許容度、運用期間、目的に応じて商品を選ぶことが成功の鍵です。
まずは少額から試してみて、実際の値動きを体感しながら、自分に合ったスタイルを見つけてみましょう。

こんにちは!利益の管理人です。このブログは投資する人を増やしたいという思いから開設し運営しています。株式投資をメインに分散投資をしています。
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