MT5でフィボナッチリトレースメントとフィボナッチタイムゾーンを同時に引けるインジケーターを作成したいと考えている方のために、この記事では、設定方法やコードのポイントを詳しく解説します。特定のキーを押して高値と安値を選択するだけで、フィボナッチリトレースメントとタイムゾーンを同時に描画できる便利なインジケーターを作成する方法を学びましょう。
フィボナッチリトレースメントとタイムゾーンの同時描画のポイント
MT5では、通常フィボナッチリトレースメントとタイムゾーンを別々に描画しますが、これを一つの操作で同時に描くためには、スクリプトまたはインジケーターの作成が必要です。作成するインジケーターでは、以下の条件を満たすことを目指します。
- フィボナッチリトレースメントとタイムゾーンを同時に描画する。
- レベルごとに色やスタイルを指定できる設定を作成する。
- 「F」キーなどの特定の入力で描写モードをオンにする。
ステップ1:インジケーター設定でフィボナッチレベルの色とスタイルを指定する
MT5のカスタムインジケーターでフィボナッチの各レベルに異なる色や線のスタイルを指定するために、ユーザー入力を利用します。コード内で色やスタイルを指定できる入力変数を作成し、ユーザーが設定画面でカスタマイズできるようにします。
例えば、以下のように各レベルの色とスタイルを定義します。
input color Level1Color = clrRed;
input ENUM_LINE_STYLE Level1Style = STYLE_DOT;
ステップ2:高値と安値の選択後にフィボナッチを描画するコードの実装
フィボナッチ描画には高値と安値の選択が必要です。スクリプト内で高値と安値を選択した後、ObjectCreate関数を使ってフィボナッチリトレースメントとフィボナッチタイムゾーンを描画するコードを実装します。
以下は、高値と安値を選択してフィボナッチを描画する例です。
ObjectCreate(0, "FiboRetrace", OBJ_FIBO, 0, time_high, price_high, time_low, price_low);
ステップ3:「F」キーを押して描写モードを起動する方法
特定のキーを押して描写モードを起動するには、OnChartEvent関数を活用します。この関数を用いて「F」キーが押されたときに描写モードがオンになるように設定し、描画開始の合図とします。
以下のコードは、Fキーが押されたときに描写モードを起動する例です。
if(id == CHARTEVENT_KEYDOWN && lparam == 70) { // Fキー
// 描写モードを起動
}
インジケーターの挿入方法とテストのポイント
完成したインジケーターは、MT5の「ナビゲータ」から挿入し、実際にチャートに表示されるか確認します。無反応の場合は、エラーメッセージをチェックして、コード内での間違いやイベント設定の不備を修正します。
また、チャートに表示されない場合には、Print関数でデバッグ情報を表示させると、不具合の原因を特定しやすくなります。
まとめ:MT5でのカスタムインジケーター作成の工夫
MT5でフィボナッチリトレースメントとフィボナッチタイムゾーンを同時に描画するインジケーターを作成するには、高値と安値の選択から描画設定、キー入力のイベント処理までが重要です。特にデバッグや設定の確認を行いながら試行錯誤することで、使いやすいインジケーターが完成します。
MT5のインジケーター作成は柔軟にカスタマイズが可能なので、必要に応じて設定を追加し、目的に合ったツールに仕上げましょう。
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