日経平均とTOPIX、どっちを選ぶ?全世界株式と組み合わせた日本株インデックス投資の考え方

資産運用、投資信託、NISA

全世界株式に加えて日本株のインデックス投資を検討する中で、「日経225(日経平均株価)」と「TOPIX(東証株価指数)」のどちらを選ぶべきかは、多くの投資家が悩むポイントです。この記事では、それぞれの特徴や選び方、さらに全世界株式と日本株を組み合わせた際のポートフォリオ比率の考え方まで、初心者にもわかりやすく解説します。

日経平均とTOPIX、それぞれの特徴とは

日経225(=日経平均株価)は、東証プライム市場上場の中から選ばれた代表的な225銘柄の平均株価で算出される指数です。株価が高い銘柄の影響を受けやすく、値がさ株(高額株)の比重が大きいのが特徴です。たとえばファーストリテイリングやソフトバンクグループなどが強く影響します。

TOPIX(東証株価指数)は、東証プライム市場に上場するすべての銘柄を対象に、時価総額加重平均で算出される指数です。より市場全体の動きを反映しやすく、分散性に優れるのがポイントです。

どちらを選ぶべきか?目的によって選択肢が変わる

短期的なパフォーマンスや値動きの大きさを重視したい場合は、日経平均が向いていることがあります。一方で、市場全体に分散投資したい・安定的な成長を目指す場合はTOPIXのほうが理にかなっています。

特に、すでに全世界株式をベースに投資している方にとっては、「日本の市場全体に広く投資できるTOPIX」のほうが、より自然な補完関係になります。

全世界株式と日本株の理想的なポートフォリオ比率は?

全世界株式(たとえばeMAXIS Slim 全世界株式〈オール・カントリー〉)にはすでに日本株が含まれています。比率としてはおおよそ6〜7%程度(2024年現在)です。つまり、全世界株式のみを保有していても日本への投資はゼロではありません。

それでも日本株を加える場合、上乗せする理由と目的を明確にすることが重要です。たとえば。

  • 為替リスクの抑制を狙いたい(円建て資産を増やす)
  • 日本市場への期待や応援の気持ちがある
  • 全世界株式の中の日本比率が物足りない

こうした理由があるなら、全世界株式80〜90%+日本株10〜20%というポートフォリオはバランスが良く、リスクも抑えられた形となります。

具体例:月4万円の積立に日本株を追加するケース

たとえば月4万円をeMAXIS Slim 全世界株式に積み立てている場合、そこに月5,000円〜1万円をTOPIX連動型のインデックスファンド(たとえば「たわらノーロード TOPIX」や「eMAXIS Slim 国内株式(TOPIX)」)を追加することで、日本株比率が約10〜20%に調整されるイメージになります。

このくらいの追加なら全体のバランスを崩さず、リスク分散の幅を広げる意味でも適度な調整です。

まとめ:全世界株式+TOPIXで堅実な長期運用を

日経平均とTOPIXはどちらも優れた日本株インデックスですが、より市場全体の動きを反映し、分散効果を高めたいならTOPIXがより初心者向きです。すでに全世界株式を積立てている方が日本株を強化したい場合は、ポートフォリオの10〜20%を目安にTOPIX系ファンドを追加することで、過度な偏りを避けつつバランスの取れた資産形成が可能になります。

焦らず、自分の目的とスタイルに合った投資先を選びましょう。それが、将来につながる大きな一歩になります。

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