「コツコツドカンでも年間では勝てるのでは?」──これは多くのFXトレーダーが一度は抱く疑問です。一見すると破滅的なリスク管理に見える“ドカン”でも、年間で利益を出しているトレーダーは実在します。ただし、そこには明確な戦略とコントロールされたリスク管理が存在します。本記事では、コツコツドカンでも勝てるトレーダーの実像と、その裏にある本質について解説します。
■「コツコツドカン」とは何か?
コツコツドカンとは、小さな利益を積み重ねていきながら、時折大きな損失を被るトレードスタイルを指します。たとえば毎日1,000円ずつ利益を積み上げても、1日で−20,000円の損を出してしまうようなケースです。
このスタイルが危険視されるのは、「一度の損で長期の利益が吹き飛ぶ」からですが、それでも年間で利益を出せるトレーダーがいるのは事実です。
■コツコツドカンでも勝てるトレーダーの特徴
- 損失額を必ず限定している:損切りポイントを明確に設定し、ドカンが致命傷にならないよう調整している
- 勝率ではなくトータル収支を重視:勝ちトレードが小さくても、収益の期待値がプラスになるよう設計
- メンタルコントロールが徹底している:損失時にもルールを守り、冷静に継続できる
例として、あるトレーダーは「10連勝しても1回の損切りで利益の半分を失う」ことを前提に、1ヶ月で3勝2敗でも月トータルではプラスになる資金管理を徹底しています。
■「ドカン」が致命傷になる人のパターン
逆に、コツコツドカンで負けが続く人は、以下の傾向が強いです。
- 損切りを設定せず「戻るまで放置」
- ロットサイズが資金量に対して大きすぎる
- 「勝ちたい」欲が強く、ポジション管理が甘い
このような場合、1回の損失で口座資金が30~50%減り、その後のトレードに悪影響が出ることも。
■年間勝ち越すためのリスクと資金管理
「月単位でも勝てる」「年間ならトータルで勝ててしまう」という状態は、単にラッキーだっただけでなく、確率的な優位性があるかどうかで判断する必要があります。
年間を通して勝ち越しているトレーダーは、以下のような管理を徹底しています。
- リスク1回あたり1〜2%のルールを遵守
- 最大ドローダウン(損失幅)を20%以内に抑える
- 資金が増えてもロットサイズを急激に上げない
■勝てるようになった後の注意点
実は、勝てるようになってからこそ油断が生まれやすく、「コツコツドカンが再発しやすい」局面でもあります。大きく資金が増えたことで過信し、ドカンのサイズも大きくなってしまうと、これまでの努力が一瞬で水の泡になることも。
長期で勝ち続けるためには、“ドカンの上限”を最初に決め、それ以上の損失を絶対に許容しない覚悟が必要です。
まとめ
・FXで「コツコツドカン」でも勝てる人は存在するが、ドカンを制御できていることが条件
・損失の管理、資金配分、勝率よりも期待値の設計が勝者の共通点
・年間勝てる人は、感情ではなく再現性のあるトレード手法とリスク管理を優先している
“ドカン”がただの事故でなく、計算されたコストの一部として扱えるようになれば、それはすでに「勝てるトレーダー」の証かもしれません。

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