投資界隈でよく聞く言葉「億り人」。SNSやメディアでもたびたび登場するこの言葉ですが、具体的にどのような人を指すのか、誤解されているケースも多いようです。本記事では、その定義や誤解されがちなポイントを詳しく解説します。
「億り人」の基本的な定義
一般的に「億り人(おくりびと)」とは、投資によって純資産が1億円を超えた個人投資家のことを指します。ここで重要なのは「利益が1億円」ではなく、「資産全体が1億円以上になった」状態であるという点です。
つまり、投資元本と利益を合わせたトータルの評価額が1億円を超えていれば、その人は「億り人」と呼ばれる可能性があります。
たとえばこんなケースはどうなる?
例1:300万円の元手で株を運用し、1億500万円にまで増やした場合 → 明確に「億り人」
例2:9500万円の元手で600万円の利益が出た(合計1億100万円) → これも「億り人」に該当しますが、元本が大きいために「凄さ」はやや薄れます。
例3:1億円を持っていたが、投資で5000万円に減らした → 「億り人」とは言わない
税引き後で1億円が残っていることも大切
証券口座上で1億円に達していても、税金を引いた後に手元に残る金額が1億円を下回る場合、本来の「億り人」とはやや意味合いが異なってきます。
特に暗号資産などは累進課税がかかりやすく、実際の手取りが大きく変わる可能性があるため注意が必要です。
「億り人」が話題になる背景と現実
SNSやYouTubeなどで「億り人」の実績を公開する人が増えたことで、目指す人も急増しました。ただし、成功の裏には膨大なリスク管理や勉強、失敗があることも忘れてはいけません。
また、運よく一時的に到達するケースもありますが、持続的に資産を保ち続けるのは難易度が高いのが現実です。
なぜ「利益が1億円」ではなく「資産が1億円」なのか
株式や暗号資産、FXなど投資ジャンルを問わず、「利益だけで1億円稼ぐ」ことはごく一部の超成功者に限られます。したがって、投資の世界では「評価額で1億円を超えた」という達成感が称賛の対象になりやすいのです。
そのため、「投資額9500万円に対して600万円の利益」で合計1億100万円になれば、形式的には「億り人」と見なされることもあります。
まとめ|「億り人」は夢か現実か
「億り人」とは単なる利益ではなく、投資を通じて1億円以上の純資産を築いた人のことを指します。元手が少なくても、大きく増やして達成した人ほど「凄い」とされる傾向があります。
一方で、元本が非常に大きければ、利益が少なくても形式的には「億り人」と呼ばれることもありますが、それが称賛されるかどうかはまた別の話です。
最終的には、投資のリスクを理解し、長期的に資産を守る力が「本当の意味での億り人」をつくるのかもしれません。

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