NTT(日本電信電話株式会社)の株主優待として注目されているのが、dポイントの進呈です。しかし、「保有株数が多ければポイントも増える」と誤解してしまう人も少なくありません。この記事では、NTTの株主優待制度、とくにdポイント進呈の仕組みについて詳しく解説し、誤解を避けるための正しい知識をお届けします。
NTTの株主優待制度の概要
NTTでは、一定の条件を満たす株主に対して「dポイント」が進呈される株主優待制度を実施しています。ポイント進呈の条件は以下の通りです。
- 毎年3月31日時点で100株以上を保有していること
- 同一株主番号で2年以上継続保有していること
上記の条件を満たした株主に対し、1,500ポイントのdポイントが進呈されます。
保有株数によってポイントは増えない?
ここで重要なのが、進呈されるポイントは一律であるという点です。100株保有していても、10,000株保有していても、もらえるdポイントは同じ1,500ポイントです。
これはNTTが「長期保有の株主を優遇する」ことを目的としており、保有株数の多寡は優待内容に影響しないという方針だからです。そのため、株数を増やしてポイントを大量に獲得しようとしても、その効果は得られません。
勘違いしやすいポイントと実際の声
多くの株主が「保有株数に応じてポイントが増える」と誤解しがちです。たとえば、10,000株保有している場合、「1500ポイント × 100倍 = 150,000ポイント」と思い込んでしまうケースがあります。
実際にSNSや株主フォーラムなどでも、「数万株保有しているのにポイントは1,500だけ?」という驚きの声が多く投稿されています。これは制度の趣旨を正しく理解していなかったことが原因です。
他の株主優待と比較した場合の特徴
NTTの株主優待は非常にシンプルであり、株主数の多さや継続保有によっては魅力的ですが、「投資金額に対する優待内容の充実度」では他の企業と比べて控えめです。
例えば、オリックスやKDDIなどは「保有株数に応じたカタログギフト」などを用意しており、高額保有者にもメリットがあります。一方で、NTTは長期保有者への還元を重視しており、一過性の優待目当ての買い増しには向いていないといえるでしょう。
今後のdポイント優待の活用方法
dポイントはNTTドコモが提供するポイントサービスであり、コンビニ、ネットショッピング、携帯料金の支払いなど様々な用途に使える利便性の高いポイントです。
1,500ポイントは決して高額ではないかもしれませんが、「使えるシーンの多さ」を考えると、日常生活で十分に活用できる実用的な優待といえます。
まとめ
NTTのdポイント株主優待は、100株以上を2年以上保有した株主に対して一律1,500ポイントが進呈される制度です。保有株数が増えてもポイント数は変わりませんので、大量保有によるポイント目的の投資には適していません。優待の制度設計と目的を正しく理解し、自分に合った投資スタイルを選ぶことが大切です。

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