楽天証券の「利益金額合計」「損失金額合計」「実現損益合計」の違いをわかりやすく解説

株式

楽天証券の取引画面に表示される「利益金額合計」「損失金額合計」「実現損益合計」は、投資の損益を把握するうえで重要な指標です。しかし、初心者の方にはこの3つの違いが少しわかりづらいかもしれません。この記事では、それぞれの意味と使い方をわかりやすく解説します。

利益金額合計とは

「利益金額合計」は、これまでに売却して得た利益の総額を示します。たとえば、A株で5万円の利益、B株で3万円の利益を出した場合、利益金額合計は8万円になります。

ここでのポイントは、売却済みの取引が対象という点です。まだ保有中の銘柄の含み益(評価益)は含まれません。

また、配当金や分配金は基本的にこの数値には含まれず、あくまで「売買によって確定した利益」だけがカウントされます。

損失金額合計とは

「損失金額合計」は、売却して損をした金額の総計を示します。たとえば、C株で2万円、D株で1万円の損失が出た場合、損失金額合計は3万円となります。

利益金額合計と同様に、まだ保有中の銘柄の含み損は反映されません。あくまで確定した損失(実現損)が対象です。

この金額が多い場合は、損切りのタイミングや投資戦略の見直しを検討するきっかけにもなります。

実現損益合計とは

「実現損益合計」は、利益金額合計から損失金額合計を差し引いた金額です。つまり、これまでの確定した取引で最終的にどれだけプラス(またはマイナス)になっているかを示します。

例えば、利益金額合計が8万円、損失金額合計が3万円であれば、実現損益合計は5万円になります。

この数値がプラスならトータルで利益、マイナスならトータルで損失というシンプルな考え方で大丈夫です。

評価損益との違い

よく混同されがちな「評価損益」とは、まだ売却していない銘柄の含み益・含み損を示すものです。実現損益が「過去の確定した損益」なのに対し、評価損益は「現在進行形の含み損益」です。

楽天証券では、保有銘柄一覧やポートフォリオ画面などで評価損益も確認できるので、実現損益+評価損益=総合的な投資成績として見ると良いでしょう。

実際の見方と使い方のポイント

楽天証券の「実現損益」画面では、期間指定や銘柄別などのフィルターを活用することで、自分の投資傾向を分析することができます。

たとえば、「どの銘柄で利益を出しやすいか」「損失を出しやすいパターンは何か」といった投資スタイルの傾向をつかむことが可能です。

また、年末の確定申告や損益通算の際にも、この「実現損益合計」がベースとなるため、定期的に確認しておくと安心です。

まとめ

楽天証券における「利益金額合計」「損失金額合計」「実現損益合計」は、次のように整理できます。

  • 利益金額合計:確定した売却益の総額
  • 損失金額合計:確定した売却損の総額
  • 実現損益合計:利益金額合計 − 損失金額合計

これらを理解しておくことで、自分の投資成績をより正確に把握でき、資産管理や節税対策にも役立ちます。初心者の方はまず「実現損益合計」を中心に、自分の投資結果を確認する習慣をつけてみましょう。

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