FXや株のトレード戦略を検証するために、Googleスプレッドシートを使ってバックテストを行いたい場合、損切り(ストップロス)や利確(テイクプロフィット)の計算方法を理解することが重要です。本記事では、3pipsの損切り・利確を設定し、エントリー価格からそれぞれの目標価格を計算する方法を解説します。
1. バックテストに必要な基本データ
バックテストをスプレッドシートで行う際に、以下の項目を準備するとスムーズに計算できます。
- エントリー価格(買い・売り)
- 損切り価格(ストップロス)
- 利確価格(テイクプロフィット)
- 実際の価格変動(過去の価格データ)
- 損益計算
2. 損切り・利確の計算式
例えば、ドル円(USD/JPY)でエントリーし、3pips(0.03円)の損切り・利確を設定する場合、計算式は以下のようになります。
① 買いエントリー(ロング)の場合
- エントリー価格をセルA2とする。
- 損切り価格(3pips下):
=A2 - 0.03
- 利確価格(3pips上):
=A2 + 0.03
② 売りエントリー(ショート)の場合
- エントリー価格をセルA2とする。
- 損切り価格(3pips上):
=A2 + 0.03
- 利確価格(3pips下):
=A2 - 0.03
3. エントリー判定のロジック
スプレッドシートでエントリーの判定を行うには、次のような条件を設定します。
① エントリー条件の設定
例えば、「前のローソク足の終値が現在の価格より上なら買いエントリー」とする場合、
=IF(B2 > B3, "BUY", "SELL")
といった式を用いることができます。
② 損切り・利確の判定
エントリー後に、実際の価格が損切りや利確の水準に到達したかを判定するには、次のような計算式を使います。
- 損切り判定(ロングの場合):
=IF(C2<=D2, "STOP", "-")
- 利確判定(ロングの場合):
=IF(C2>=E2, "TAKE", "-")
※C2には実際の価格、D2には損切り価格、E2には利確価格が入るとします。
4. 損益計算の方法
トレードごとの損益を計算するために、以下の計算式を用います。
- 利益(ロングの場合):
=IF(F2="TAKE", E2-A2, IF(F2="STOP", D2-A2, 0))
- 利益(ショートの場合):
=IF(F2="TAKE", A2-E2, IF(F2="STOP", A2-D2, 0))
これにより、バックテストの結果を自動計算し、トレードの成績を可視化できます。
5. まとめ
スプレッドシートを活用すれば、FXや株のバックテストを効率的に行うことができます。
- エントリー価格を基準に、損切り・利確価格を自動計算できる。
- エントリー判定や損切り・利確判定をIF関数で簡単に実装可能。
- 損益計算も自動化し、戦略の有効性を検証できる。
これらの計算式を活用し、自分のトレードルールを最適化していきましょう。
![](https://rieki.awaisora.com/wp-content/uploads/2024/08/icon.webp)
こんにちは!利益の管理人です。このブログは投資する人を増やしたいという思いから開設し運営しています。株式投資をメインに分散投資をしています。
コメント