トルコリラFXのスワップ利益はどれくらい?1年間のシミュレーションと計算方法を解説

外国為替、FX

高金利通貨として注目され続けるトルコリラは、スワップポイント狙いのFX取引において人気のある通貨ペアの一つです。しかし「1年前から保有していたら、スワップでプラスになっていたのか?」という疑問を正確に把握するには、レート変動やスワップ履歴を考慮した計算が必要です。本記事では、トルコリラのスワップ運用を振り返るための考え方とツールの使い方を詳しく解説します。

スワップポイントとは?基本の仕組みを再確認

スワップポイントとは、2国間の金利差によって発生する利益またはコストで、FX取引においてポジションを翌日に持ち越す際に発生します。たとえば、トルコリラ/円(TRY/JPY)のように高金利通貨を買って、低金利通貨を売ると、その差分を受け取れるという仕組みです。

2023〜2024年はトルコ中銀の利上げにより、スワップポイントは高水準を維持しており、多くのFX会社で1万通貨あたり1日30円〜80円程度のスワップが発生していました。

1年間保有した場合のスワップ収益シミュレーション

仮に2023年7月にTRY/JPYを10万通貨購入し、1日平均60円のスワップがついた場合、単純計算で以下の利益となります。

  • 60円 × 365日 × 10(万通貨)= 219,000円

これはスワップ収入のみで、為替変動による含み損益は考慮していません。トルコリラは相場変動が激しいため、為替差損によりスワップ益を超える損失が発生する可能性もあります。

トルコリラの為替変動:スワップ益を相殺するリスクも

たとえば、1年前に1トルコリラ=7.5円で購入し、現在のレートが4.9円になっていたとします。これは1リラあたり2.6円の下落であり、10万通貨保有で以下のような損失が発生します。

  • 2.6円 × 100,000通貨 = 260,000円の含み損

この場合、スワップ益が219,000円あっても、トータルでは約4万円のマイナスとなります。スワップ投資は長期で見れば安定収入になりますが、通貨安が続くと損失になることもあるため注意が必要です。

スワップ損益の計算に役立つサイトやツール

スワップ履歴の確認や利益のシミュレーションには、以下のような便利なサービスがあります。

  • 外為どっとコム:スワップカレンダーで通貨ごとの日々のスワップ履歴が確認可能。
  • みんかぶFX:各社のスワップ比較や1年保有時のシミュレーションが可能。
  • SBI FXトレード:過去のスワップ履歴をCSV出力でき、手動で計算したい人にも便利。

また、Excelなどで以下のような計算式を用いれば、自動化して収益の試算も可能です。

手動でスワップ収益を計算する方法

スワップポイントは以下の式で簡易計算できます。

スワップ利益 = スワップポイント(1日) × 保有日数 × 保有通貨量

たとえば、1日60円のスワップで100,000通貨を365日保有した場合。

60円 × 365 × 10 = 219,000円

FX会社によってスワップは日々変動するため、正確な履歴をダウンロードして足し算するのが理想です。特に3倍デー(週末分を含む水曜など)もあるため、単純な掛け算では実態とズレが出ることもあります。

まとめ:スワップ狙いのトルコリラ投資には綿密なシミュレーションが必要

トルコリラのような高金利通貨はスワップ収益を狙った長期保有に向いていますが、為替変動リスクを無視してはいけません。特に1年単位の運用では、為替差損の影響が大きく、スワップ益が帳消しになることもあります。

スワップの収支を把握したい場合は、FX会社の履歴ツールや外部の計算サイト、もしくは手動でエクセル管理をするのが現実的です。投資前にしっかりと計算し、想定リターンとリスクのバランスを見極めましょう。

外国為替、FX
最後までご覧頂きありがとうございました!もしよろしければシェアして頂けると幸いです。
最後までご覧頂きありがとうございました!もしよろしければシェアして頂けると幸いです。
riekiをフォローする

コメント

タイトルとURLをコピーしました