株式・FX・仮想通貨など、あらゆる相場において「押し目買い」は王道のトレード戦略の一つです。中でも“複数の節目(サポートラインや移動平均線、フィボナッチなど)が重なるポイント”は、高勝率の押し目として意識されやすい傾向にあります。本記事では、その根拠や実例、活用の注意点まで詳しく解説します。
「節目多数重なりの押し目」が意識される理由
複数の節目が重なるポイントは、多くのトレーダーに共通して意識される価格帯であり、いわば「市場参加者の注目が集まる場所」です。
たとえば、日足の移動平均線、前回高値・安値、フィボナッチリトレースメントの38.2%や61.8%、さらにはトレンドラインなどが同じ価格帯に集中していると、そこが強力なサポート帯と認識されやすく、押し目買いのエントリーポイントとして信頼性が増します。
実例:移動平均線×フィボナッチ×水平線の重複
ある銘柄が上昇トレンドの途中で調整に入り、20日移動平均線・フィボナッチ38.2%・前回高値が重なるポイントで反発したとします。このようなケースでは、多くのテクニカルトレーダーが一斉に「押し目」と判断し買いを入れるため、価格が反転しやすくなります。
その結果、勝率だけでなくリスクリワード比も改善されやすく、損切り幅を小さく設定しつつ大きな利益を狙いやすくなります。
注意点:ダマシやノイズもある
ただし、いくら節目が重なっていても「一度抜けてから戻ってくるフェイク」や「出来高の伴わない形だけの反発」など、いわゆる“ダマシ”が発生することもあります。
そのため、ラインが重なっていることだけでエントリーせず、ローソク足の形状や出来高、複数時間軸での確認なども組み合わせた“総合判断”が重要です。
複数の根拠を重ねる「コンフルエンス戦略」
このように、複数のテクニカル要素を重ねて根拠を厚くする手法は「コンフルエンス(合流)戦略」とも呼ばれ、プロトレーダーにも広く活用されています。
たとえば、週足の水平線+日足のフィボナッチ+1時間足の移動平均が揃ったポイントは、非常に強力な押し目候補となり得ます。
押し目と戻りの環境認識がカギ
押し目が機能する前提として「その銘柄が上昇トレンド中であること」が不可欠です。レンジ相場や下降トレンドでは押し目と思ったポイントがそのまま下落継続することも珍しくありません。
トレンド判定には、移動平均線の傾き、ダウ理論、マルチタイムフレーム分析などを用いて“全体の流れ”を見極める力が問われます。
まとめ
節目が複数重なる押し目ポイントは、多くのトレーダーが意識するため“高勝率”になりやすいのは事実です。
ただし、万能ではなく、環境認識や他のテクニカル根拠と組み合わせた総合判断が必要です。複数のテクニカル要素を「合流(コンフルエンス)」させる戦略を身につけることで、押し目トレードの精度をより高めることができます。

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