オンキヨー(Onkyo)が上場廃止・経営破綻した理由と今後の展望

株式

音響ファンには馴染み深いオンキヨー(Onkyo)の株価が上場廃止、そして最終的に経営破綻に至った背景を整理し、今後の展望や復活の可能性について分かりやすく解説します。

オーディオ市場の構造変化と競争激化

オンキヨーは1946年創業、ハイファイオーディオ市場では高評価の老舗でした。

ところが2000年代以降、iPodやスマホなどで音楽の聴き方が多様化、オーディオ機器の需要自体が縮小していきました。特に中価格帯のステレオセットが売れなくなり、収益がジリ貧になっていった点が大きな要因です。:contentReference[oaicite:0]{index=0}

事業拡大の裏目と経営再建の難しさ

2015年にパイオニアAV部門を買収し、規模拡大を狙ったものの、他大手企業に比べて規模もブランド訴求力も不十分で、中途半端な拡張が裏目に出ました。:contentReference[oaicite:1]{index=1}

さらなる打開策として米サウンドユナイテッドへの売却交渉もありましたが失敗し、資金繰りが悪化したままCOVID‑19の影響も受けた結果、2021年8月に東証から上場廃止、翌年5月に破産申請に至りました。:contentReference[oaicite:2]{index=2}

破産後もブランドは生き残る?JVによる事業継続

破産したオンキヨー本体とは別に、Sharpと米VoxxのJV「Premium Audio Company」がAV機器事業を継続。ブランドのライセンスを新体制で活用し、製品展開を続けています。:contentReference[oaicite:3]{index=3}

例えば欧州向けでは新製造体制を整え、2023年以降も高級AVレシーバーを発売するなど、ブランド生命は維持されています。:contentReference[oaicite:4]{index=4}

音響機器業界の復活シナリオ

今後の復活には、“ブランド力×ニッチ高性能化×戦略的提携”がカギ。Sharp+VoxxのJVが技術と市場を支えれば、一定規模で存続可能です。

ただし、スマホ/ストリーミング中心の時代に合わせ、Bluetooth、ワイヤレス、AV統合など差別化視点を欠かさず、経営効率を重視した運営が求められます。

一般個人投資家としての視点

  • 上場株(旧オンキヨー株)はすでに価値を失い、投資対象ではなくなりました。
  • 今後は、SharpやVoxx、JVの動向、ブランド戦略、製品展開をチェックし、ライセンス運営が成功するかどうかに注目する必要があります。

まとめ

オンキヨーの上場廃止・破産は、市場環境の変化・過剰な拡張・タイミングの悪さが重なった結果でした。

しかしブランド自体はSharp+Voxx体制で再構築されつつあり、将来性もまだ完全に消えたわけではありません。今後はブランドの再評価と事業継続の実行力が鍵となるでしょう。

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