ストップ安直後にPTS(Chi‑X)で買って東証の比例配分で売れる?仕組みと注意点を徹底解説

株式

ストップ安直後にPTS(Chi‑X)で買って東証の比例配分で売る――そんな戦略は本当に可能なのでしょうか?本記事ではPTSと東証の取引ルールを解説しながら、その実現可能性とリスクを検証します。

PTS(Chi‑X)と東証の値幅制限の違い

PTS(Chi‑X)は東証の値幅制限に対して上下±10%の注文が可能です。たとえば東証で100円がストップ安(下限)なら、Chi‑Xでは90円まで買い注文を出せます(ただし約定するかは市場次第):contentReference[oaicite:0]{index=0}。

一方、東証ではストップ安到達後、成行注文は比例配分となり、それ以上の価格では約定できません。

ストップ安直後にPTSで買う実例

仮に3月1日に銘柄Aが東証でストップ安(100円)となったとします。同日のChi‑Xで90円で指値買いを出すと、市場に売り板があれば約定する可能性があります。

ただし約定には流動性が影響し、板が薄ければ約定しない場合もあります。また、Chi‑Xでは売り注文が少ないと価格がスリッページするリスクもあります。

東証で比例配分売りは可能か?

東証でストップ安後に売りたい場合、成行注文を出しても約定価格はストップ安水準での比例配分になります。Chi‑Xで取得した株を比例配分に回せるかどうかが問題ですが、PTSで約定した株は東証では“現物保有”として扱われるため、手続きを経ずにその日のストップ安配分に直接参加するのは事実上困難です。

比例配分に参加するには、その日の板寄せに事前に成行を出し、約定タイミングに合わせておく必要があり、PTSとの連携は制度上保証されません。

よくある誤解と注意点

  • PTSで買ったらすぐに東証で売れるという単純な戦略は通用しない。
  • Chi‑Xで取引できても、東証では板寄せ時間前に保有状態にある必要がある。
  • PTSと東証の取引時間やルール(信用取引可能時間など)が異なる:contentReference[oaicite:1]{index=1}。

実践するならこう動く

戦略的に使うなら、PTSでの価格を参考に東証の板寄せ前に成行注文を入れておくのが現実的です。

ただし売買のタイミング、手数料、相場変動リスクを考慮して慎重な計画が必要です。

まとめ

PTS(Chi‑X)でストップ安直後に買って、東証で比例配分売りを狙う戦略は、制度上&実務上ハードルが高いのが現実です。PTSの価格は参考になりますが、東証の板寄せに参加するには事前仕込みが必要で、PTSの約定だけで比例配分を確保することはできません。運用する際は取引ルールとリスクを十分理解したうえで計画を立てましょう。

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