ニュースや経済の話の中でよく出てくる「マネーストック」や「マネーサプライ」、「M2」「マネタリーベース」などの言葉。なんとなく難しそうに感じますが、実はそれぞれの言葉にはわかりやすい意味があります。この記事では、小学生でもイメージできるように、やさしい言葉でひとつずつ紹介します。
マネーサプライ(マネーストック)とは?
まず、「マネーサプライ」と「マネーストック」は同じ意味の言葉で、「みんなが使えるお金の量」のことをいいます。
たとえば、あなたの家にあるおこづかい、お母さんの財布に入っているお金、銀行の口座に入っていてすぐ使えるお金も全部ふくめて、「マネーサプライ」といえるのです。
マネタリーベースってなに?
「マネタリーベース」は、日本銀行(にっぽんぎんこう)が世の中に出している「元(もと)になるお金」のことです。これには、次の3つがふくまれます。
- 紙のお金(お札)
- コイン(硬貨)
- 銀行が日本銀行に預けているお金(準備預金)
たとえば、マネタリーベースは「パンの生地」のようなもので、この生地をもとに、いろんなかたちのお金(マネーサプライ)ができていくんだよ、というイメージです。
M1・M2・M3ってなに?
マネーサプライにはいくつかの「種類」があり、数字で区別されます。これは、お金の「使いやすさ(流動性)」にちがいがあるからです。
- M1:すぐ使えるお金。たとえばお財布の中の現金や、銀行の「普通預金」。
- M2:M1にくわえて、「定期預金」などもふくまれます。お金をすぐには使えないけど、時間をかければ使えるお金も入っています。
- M3:M2にもっと広い種類の預金もふくめたもの。現在ではM2がよく使われています。
例えると、M1は「ランドセルの中のおこづかい」、M2は「銀行にあずけている貯金」、M3は「家族全体の貯金」みたいなイメージです。
それぞれの違いをイラストで考えよう
たとえば、あなたがアイスクリームを買いに行くとき、すぐに使えるのは財布に入っている現金(M1)です。でも、お母さんにお願いすれば、銀行の貯金(M2)をおろしてくれることもあるよね?これが「すぐ使えるお金」と「ちょっと時間がかかるお金」の違いです。
さらに、お父さんの会社のお金などもふくめると、もっと大きな「マネーの世界」(M3)になるわけです。
マネタリーベースとマネーストックの関係
マネタリーベースは「タネ」、マネーストック(M1やM2)は「花が咲いたあと」のような関係です。日本銀行がマネタリーベースをふやすと、マネーストックもふえて、みんなが使えるお金の量がふえるかもしれません。
でも、タネをまいただけでは、花が咲くとはかぎらないよね?実際にお金がつかわれて、やりとりされて、はじめてマネーストックはふえていきます。
まとめ:お金の世界をイメージで理解しよう
お金の種類は難しく見えるけど、「すぐ使えるお金」か「あとで使うお金」かで分けられているだけです。
- マネーサプライ=みんなが持っているお金の総量
- マネタリーベース=日本銀行が作ったお金のタネ
- M1=すぐ使えるお金
- M2=ちょっと時間をかければ使えるお金もふくむ
このように、お金の世界も身近なたとえで考えれば、とてもわかりやすくなるよ!

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