X(旧Twitter)では、株式投資に関する情報を発信するアカウントが多く見られます。その中には「詳しい情報はLINEで教えます」とLINEへ誘導する投稿もありますが、それには注意が必要です。本記事では、こうしたLINE誘導の背景や目的、典型的なリスクについて解説します。
なぜXからLINEに誘導するのか?
LINE誘導の目的の多くは、投資詐欺や高額商材の勧誘です。X上ではプラットフォームの監視が強く、詐欺的な活動をするとアカウントが凍結されるリスクが高いため、個別に連絡できるLINEへ移行させたがるのです。
また、LINEでのやりとりはスクリーンショット以外に記録が残りにくく、トラブルの証拠を残させない意図もあります。
LINE誘導アカウントが使う典型的な手口
多くのLINE誘導型アカウントは以下のような手口を用いて信頼を得ようとします。
- 実在の著名投資家になりすます(顔写真を悪用)
- 過去の株価チャートを使って「この銘柄が次に上がる」と予言的に見せる
- 「LINE追加で無料銘柄プレゼント」などのお得感を煽る
- LINEでやり取りを続けながら最終的に有料サロンや商材に誘導
たとえば、「無料で急騰銘柄を教えます」という誘いから、数日後に「限定コミュニティに入れば継続的に利益を得られる」と月数万円の有料会員に誘導されることがあります。
被害例:LINEでのやりとりから高額な詐欺被害に
実際に起きた被害の一例を紹介します。
あるユーザーは、X経由でLINEに追加した「投資家」から無料で銘柄情報をもらい、実際に短期で利益が出たと報告されました。その後「本命銘柄」を買うには別途『銘柄情報料』として10万円が必要だと要求され、支払ったものの、その後連絡がつかなくなったという事例があります。
このように、小さな信頼形成から一気に金銭を要求するのが典型的な詐欺の構造です。
怪しいLINE誘導に見られる特徴
以下の特徴がある投稿には特に注意しましょう。
- プロフィールや投稿内容が薄く、実績が曖昧
- 「完全無料」「必ず儲かる」「秘密の情報」などの言葉を使ってくる
- 短期間でLINE誘導を繰り返している
- 過去のツイートが不自然に整っている、もしくは削除されている
また、証券会社や金融庁の登録が一切ない個人であれば、そもそも金融商品取引法に違反している可能性もあります。
安全な情報収集のための心構え
本当に信頼できる情報を得たい場合は、以下のような方法を取りましょう。
- 証券会社や金融庁に登録された業者を利用
- 大手の金融メディアや書籍など信頼性のある媒体から学ぶ
- Xではなく有資格者(FPや証券アナリスト)などの実名発信を参考にする
また、株式投資は基本的に自己判断と自己責任が求められます。安易な「裏情報」や「確実に儲かる話」には警戒しましょう。
まとめ:LINE誘導の裏に潜むリスクを知る
株情報を装ったLINE誘導には詐欺や不正商材の勧誘リスクが潜んでいます。
・Xではアカウント停止を避けるためLINEへ誘導する
・LINE上で金銭を要求された時点で詐欺の可能性が高い
・信頼できる情報源か、冷静に見極める目を持つことが重要です
不審に思った時点でやりとりを中止し、消費者ホットライン(188)や金融庁の相談窓口へ相談することをおすすめします。

こんにちは!利益の管理人です。このブログは投資する人を増やしたいという思いから開設し運営しています。株式投資をメインに分散投資をしています。
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