株式投資における配当金の受け取り方法にはいくつか種類があります。その中でも「比例配分方式」は最も一般的な方式ですが、仕組みや受け取り方法を正確に理解している方は意外と少ないかもしれません。この記事では、比例配分方式の基本から証券口座に振り込まれた配当金の扱い方まで、わかりやすく解説します。
比例配分方式とは?配当金の受け取り方法の一つ
比例配分方式とは、保有している株式に対する配当金が、株を保有している証券会社の口座に直接入金される仕組みです。これは、複数の証券会社で同じ企業の株を保有している場合でも、それぞれの証券会社で保有株数に応じて自動的に分配されるという特徴があります。
例えば、A証券で100株、B証券で50株持っていた場合、それぞれの証券口座に100株と50株に応じた配当金が別々に入金されます。
市中銀行の口座には入らないのか?
結論から言うと、比例配分方式を選択している場合、配当金は市中銀行(一般の銀行)ではなく、証券会社の口座に振り込まれます。従って、三井住友銀行やゆうちょ銀行といった一般の銀行口座には直接振り込まれません。
銀行口座で受け取りたい場合は「登録配当金受領口座方式」など別の方式を選択する必要があります。
証券口座の配当金はどうやって使う?引き出す方法
証券口座に入金された配当金は、以下のような方法で利用または引き出しが可能です。
- 証券会社の取引サイトで銀行口座への出金手続き
- 新たな株式購入の資金として使用
- 他の証券口座へ資金移動(制限あり)
たとえば、楽天証券ではマイページの「入出金」メニューから簡単に自分の銀行口座に振り替えることができます。出金には通常1~2営業日ほどかかります。
他の受取方式との比較:どれがベスト?
配当金の受け取りには「比例配分方式」のほかに、以下のような方式があります。
- 登録配当金受領口座方式:一括で銀行口座に入金される
- 個別銘柄指定方式:銘柄ごとに受け取り口座を指定可能
- 配当金領収証方式:郵送で配当金の通知が届き、金融機関で現金化
それぞれにメリット・デメリットがあるため、自分の投資スタイルに合わせて選ぶと良いでしょう。配当を生活費として使いたい人は銀行振込型が便利です。
よくあるトラブルと注意点
証券口座に入った配当金が自動で銀行に移されると思い込んで放置するケースがあります。実際には証券口座にとどまっており、手動で出金しなければ利用できません。
また、複数の証券口座を使っていると、配当金がバラバラに入金されるため、確認・管理が面倒になる可能性があります。年末調整や確定申告時にも気をつけましょう。
まとめ:証券口座で受け取る配当金の仕組みを理解しよう
比例配分方式による配当金は、証券口座に振り込まれるのが原則です。そこから銀行口座に移すには手続きが必要であり、証券会社のサイトやアプリで簡単に操作可能です。
配当金の受け取り方法をきちんと理解することは、資産管理の第一歩です。ご自身の投資目的に合わせて最適な受け取り方式を選びましょう。

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