新NISA(少額投資非課税制度)で人気を集める「オルカン(eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー))」は、日々の基準価額の変動に注目が集まります。では、日経平均やNYダウといった指数の値動きは、オルカンの基準価額にいつ、どのように反映されるのでしょうか?本記事では、基準価額が決まる仕組みとそのタイミングを丁寧に解説します。
基準価額とは?毎営業日の終値で算出される
投資信託の基準価額とは、1万口あたりの純資産価値を表す価格のことです。この価格は、当日の営業日15時時点の時価評価をもとに、その日の夜に計算され、翌営業日の朝に公表されます。
つまり、6月1日の取引終了後に計算された基準価額は、6月2日の朝に公開される、というサイクルになります。
オルカンにおける国内・海外株価の反映タイミング
オルカンは全世界株式に投資するインデックスファンドであり、国内外の株価が反映されます。国内株式(日経平均など)は当日の午後3時までの取引終了時点の価格をもとに反映されます。
一方、海外株式(米国株など)は日本時間の夜~深夜に取引が行われているため、その日のうちに正確な価格を反映するのは困難です。そのため、実際には一日~二日のタイムラグを伴って基準価額に反映されます。
例で学ぶ:株価上昇が反映される具体的な流れ
たとえば、6月1日の日中に日経平均が大きく上昇し、夜にはNYダウも続伸したとします。この場合、オルカンの基準価額には以下のように反映されます。
- 6月1日の日経平均 → 6月1日基準価額に当日反映
- 6月1日のNYダウ → 6月2日以降の基準価額に翌日以降に反映
このように、海外株式の動きは時差の関係から1営業日以上遅れて基準価額に影響を与える点に注意が必要です。
オルカンの基準価額の反映に影響する要因
基準価額に影響を与える要素は株価だけではありません。為替レートの変動も重要です。円高・円安によって、海外資産の評価額が上下し、結果として基準価額に反映されます。
また、投資信託の信託報酬や為替ヘッジの有無、各国の祝日や市場の休場日によってもズレが生じる場合があります。
投資タイミングをどう見極めるか?
日経平均やNYダウが上がった日を見て「明日は上がる」と思いがちですが、実際にはその日の価格では買えないことを理解することが大切です。
オルカンは長期・積立を前提とした投資信託ですので、日々の値動きに一喜一憂するよりも、定期積立での継続運用が基本です。短期の基準価額変動は、長期で見ればごくわずかな影響にすぎません。
まとめ:基準価額の反映タイミングを理解し、冷静な投資判断を
オルカンの基準価額は、その日15時までの国内株価と為替に加え、数日遅れで海外株価の動きが反映されます。基準価額のタイムラグを理解した上で、焦らず、戦略的な長期投資を心がけることが重要です。市場動向を把握する力とともに、落ち着いた判断が資産形成の鍵を握ります。

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