国内ETFである「1655 iシェアーズ S&P 500 米国株 ETF」は、低コストで米国株に投資できる人気銘柄です。この記事では、1655を短時間で売買した場合に発生する手数料や信託報酬、そして実質の利益がどのように計算されるのかを、わかりやすく整理して解説します。
1655の売買で発生するコストの基本
1655を売買する際に投資家が負担する主なコストは売買手数料と信託報酬です。SBI証券の国内ETF売買は現在、現物取引であれば「ゼロ円手数料」のコースが用意されていますが、コース設定によって異なる場合があるため、事前確認が重要です。
もう一つの信託報酬はETFの保有期間に応じて間接的に差し引かれるもので、短時間の売買では影響がほぼゼロになる点も押さえておきましょう。
具体例:1655を747円で10株買い、10分後に748円で売却した場合
投資家が知りたい最も典型例として、買い価格と売り価格の差額による利益計算があります。例えば747円→748円で10株売買した場合、値幅は1円のため、表面的な値上がり利益は10円となります。
ただしここから、証券会社の売買手数料(ゼロの場合は負担なし)、および税金などを考慮すると、手取り利益は少し変動する可能性があります。このように、1円値幅の短期売買では、手数料体系が大きく影響することがわかります。
信託報酬は短期売買ではほぼ影響しない
信託報酬とは、ETFを運用するために日々差し引かれる経費のことです。1655の信託報酬は年率0.0946%程度と非常に低コストで、基準価額に反映される形で徐々に引かれます。
しかし、数分〜数時間の保有では信託報酬が実質的に利益へ影響することはほぼありません。1日単位でもわずかにしか反映されないため、短期売買では誤差レベルです。
短期売買で注意すべき点とリスク
一見すると1円抜きのような軽い取引は簡単に利益が出そうに見えますが、実際には値動きのスプレッドや約定タイミング、板の厚さによって思わぬ損失につながることがあります。
特に、流動性が高いとはいえ米国株ETFである1655は、瞬間的に成行注文で不利な約定をする可能性もあるため、指値注文を活用したリスク管理が重要です。
短期売買より長期投資に向いている理由
1655はS&P500という長期的に安定的な成長を続けてきた指数に連動するETFであり、頻繁な売買で利益を狙うよりも長期保有での積立や分散投資に向いています。
長期投資であれば信託報酬も超低コストで資産成長を妨げにくく、米国株市場全体の成長を取り込める点が魅力です。
まとめ
1655のような国内ETFを短期売買する場合、利益を決める主な要素は「売買手数料」と「値幅」です。保有期間が短ければ信託報酬の影響はほぼなく、手数料が無料であれば1円抜きでも利益が出ます。ただし、実際の値動きやスプレッドを考慮するとリスクは小さくなく、慎重な判断が求められます。短期売買よりも長期投資向きの商品である点も覚えておくと良いでしょう。
こんにちは!利益の管理人です。このブログは投資する人を増やしたいという思いから開設し運営しています。株式投資をメインに分散投資をしています。


コメント