「円高・円安もわからなかったけど、とりあえずやってみたらプラスになった!」そんな体験から外貨預金に興味を持ち、今後も続けたいと考える方は少なくありません。この記事では、ドル建て外貨定期預金で利益が出る仕組みや、30万円程度の運用で気をつけたい点を初心者向けにやさしく解説します。
ドル建て外貨定期預金のしくみとは?
外貨定期預金は、円を米ドルなどの外貨に換えて一定期間預け、利息を得たうえで円に戻す商品です。
今回のケースのように、145円でドルを買い、1ヶ月後に147円で円に戻したことで「為替差益(かわせさえき)」が発生し、手数料を差し引いてもプラスになったというわけです。
為替差益と金利、利益の仕組み
外貨定期預金の利益は大きく2つに分けられます。
- ①為替差益:買ったときより円安(ドル高)になって戻すと利益が出る。
- ②利息収入:外貨預金の年利(例:1ヶ月定期で年1.0%程度)に応じた金利が付く。
ただし、為替が逆に動いた場合(円高)になると、損失が出る可能性がある点にも注意が必要です。
30万円で積極的にやるなら?おすすめ運用スタイル
少額で繰り返し運用するスタイルは、初心者にとってリスク管理がしやすく、勉強にもなります。ただし、以下のような点を意識しておきましょう。
- 為替のタイミングを見る:できるだけ円高のときに買い、円安のときに戻す。
- 手数料(為替スプレッド)を把握:銀行によって「往復2円」などのスプレッドが設定されているため、利益が削られる可能性があります。
- 預入期間と金利に注目:1ヶ月定期は利息が小さいが、為替差益狙いなら短期も有効。
注意すべきリスクとデメリット
- 為替の読みにくさ:相場は予測困難で、プラスになるとは限りません。
- 元本割れリスク:円に戻すときに円高が進んでいると損失に。
- 金利収入は課税対象:利息は20.315%の税金が引かれます。
- 急に引き出せない:定期預金なので満期前に中途解約すると金利がつかない可能性があります。
実例:同じように利益が出たBさんのケース
Bさんは2023年に145円でドル買い→148円で戻し、手数料を引いて約3,000円の利益を得ました。月1回の積立感覚で外貨預金を行い、半年間で合計18,000円ほどの利益が出たそうです。
ただし、その後円高に動いたタイミングで一度マイナスにもなり、改めて為替リスクの大きさを実感したとのことです。
まとめ:やってみるのはOK、でも“為替はギャンブル”と心得る
ドル建て外貨定期預金は、短期間でも為替差益を得られるチャンスがある一方で、為替の動き次第でマイナスにもなる「リスク商品」です。
30万円程度の小遣い感覚であれば大きな損失にはなりにくいですが、「何となく儲かりそう」で繰り返すよりも、為替の仕組みや手数料、金利条件を理解したうえで活用するのが安心です。
「円高のときにドルを買って、円安のときに戻す」——この基本を意識しながら、少額で経験を積んでみると良いでしょう。

こんにちは!利益の管理人です。このブログは投資する人を増やしたいという思いから開設し運営しています。株式投資をメインに分散投資をしています。
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