楽天証券で「注文1件・約定2件」と表示される理由とは?複数約定の仕組みと注意点を解説

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楽天証券の取引画面に表示される「注文〇件・約定〇件」という情報に戸惑う投資家は少なくありません。特に、1つの注文に対して複数の約定が表示されると、「なぜ?」と疑問を持つ方もいるでしょう。本記事では、この仕組みについて実際の例を交えてわかりやすく解説します。

「約定」とは?注文とは違う意味を持つ取引処理

まず押さえておきたいのは、「注文」と「約定」は同義ではないという点です。注文は投資家が売買の意思表示として証券会社に出す指示のことで、約定はその注文が市場で実際に成立した瞬間を指します。

たとえば「200株買う」という1件の注文に対して、100株ずつ2回に分かれて成立した場合、「注文1件・約定2件」と表示されます。

なぜ注文が複数の約定に分かれるのか?

市場では常に売買の需要と供給が変動しています。そのため、自分が出した注文の全数量が一度にすべて約定しないケースがあります。これを「分割約定」と呼びます。

例えば、あなたが200株の成行買い注文を出したとして、最初に市場に出ている売り注文が100株、その後10秒後に別の100株の売り注文が出てきた場合、それぞれ別のタイミングで約定することになります。

楽天証券の「注文件数」と「約定件数」の表示仕様

楽天証券のホーム画面には、当日の取引を「注文件数」と「約定件数」でカウントする表示があります。ここで、1回の注文が複数回に分かれて成立した場合、注文件数は「1」でも、約定件数は「2」や「3」になることがあります。

たとえば、以下のような取引を行った場合:

  • 1回目の注文:200株 → 約定2件(100株+100株)
  • 2回目の注文:100株 → 約定1件

この結果、画面には「注文2件・約定3件」と表示されるわけです。

分割約定が起こるのは珍しいこと?

分割約定は市場でごく普通に起こり得る現象です。特に流動性が高くない銘柄や、指値注文で数量の多い注文を出した場合に発生しやすい傾向があります。

また、成行注文であっても価格帯ごとに売り注文が分散している場合、複数の価格帯で成立することがあり、これも分割約定として処理されます。

約定回数が増えると手数料も増える?

楽天証券の手数料体系は「超割コース」「いちにち定額コース」など複数ありますが、分割約定によって手数料が別途加算されるケースもあります。特に「1約定ごとに手数料がかかるプラン」では注意が必要です。

自身が利用している手数料コースを楽天証券のマイページで確認し、公式サイトから最新情報を確認しておくと安心です。

まとめ:複数約定は異常ではなく市場の正常な動き

楽天証券に限らず、証券取引において「注文件数」と「約定件数」が一致しないことは非常によくあることです。これは市場の需給状況に応じた自然な現象であり、特別なトラブルやシステムエラーではありません。

正しく仕組みを理解することで、今後の取引時にも冷静に対処できるようになります。複数約定が気になる場合は、取引板の動向や注文の出し方にも注目してみましょう。

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