テクニカル分析の王道手法であるエリオット波動理論。その中でも特に注目されるのが、強い値動きが期待される「第3波」を狙ったトレード戦略です。本記事では、エリオット波動の第3波とは何か、そしてそれが実際のチャート上で「ラインブレイク」や「水平線ブレイク」とどのように関係するのかを、具体的な例を交えて詳しく解説します。
エリオット波動とは?まずは基本を整理
エリオット波動理論では、相場は「5つの推進波」と「3つの調整波」で構成されるサイクルがあると考えます。その中でも「第3波」は、最も勢いのある上昇または下落が発生するフェーズとされ、トレーダーが最も注目すべきポイントです。
具体的には、第1波で始まったトレンドが、第2波で一旦調整され、そこから勢いよく動き出すのが第3波です。この第3波は他の波動より長く、持続しやすい特徴があります。
第3波=ラインブレイクや水平線ブレイクなのか?
トレーダーの中には「第3波って要するにラインブレイクでしょ?」と考える方も多いですが、これは一理あります。実際、ラインや水平線がブレイクされるのは、第1波の高値や安値を超える場面であり、そこを超えるとトレンドが明確に見えてくるのです。
つまり、水平線のブレイク=第3波の序盤となるケースが多く、「ブレイク後の押し目(戻り)」を狙ってエントリーする戦略は理にかなっています。
実例チャート:水平線ブレイク後の第3波エントリー
たとえば、USD/JPYのチャートで、145円のレジスタンスラインを第1波でタッチした後、第2波で調整。その後、再び145円を突破し、146.5円まで一気に伸びたという事例がありました。この動きがまさに第3波の典型です。
この時、145円突破(ラインブレイク)直後に飛び乗るよりも、146円をつけた後の軽い押し目(145.2〜145.3円)でエントリーできれば、リスクを抑えた有利なポジションが取れるのです。
第3波を狙うための戦略ポイント
- 第1波と第2波を見極める:フラクタル構造の波を把握する力が必要です。
- ライン・水平線の重要性を確認:高値・安値のブレイクポイントに注目。
- 押し目・戻りを待つ冷静さ:第3波の押し目を待てるかが勝敗を分けます。
- エントリーの根拠を複数持つ:ブレイク確認+MACDクロスやRSIなどの補助指標も参考に。
よくある誤解:すべてのブレイクが第3波ではない
すべてのラインブレイクが第3波になるとは限りません。フェイクブレイク(騙し)も多く存在するため、第1波→第2波→第3波という流れをチャートで確認することが重要です。
また、エリオット波動は主観的な側面もあるため、自分なりのルールや検証結果に基づいて判断することが求められます。
まとめ:エリオット波動の第3波は戦略的に狙える
エリオット波動理論の第3波は、多くのトレーダーが注目する「伸びる場面」であり、ラインブレイクや水平線ブレイクがその合図となるケースが多いです。しかし、重要なのは「ただのブレイク」ではなく、「明確なトレンドの継続」が確認できる場面であること。
慎重に第1波と第2波を見極め、押し目を待ってからエントリーすることで、より勝率の高いトレードが可能になります。経験と検証を積み重ねながら、第3波の精度を高めていきましょう。

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