SBI証券の「決済損益」とは？税金や手数料との関係をわかりやすく解説

証券取引に慣れていないと、SBI証券の取引画面に出てくる「決済損益」という言葉に戸惑う方も多いかもしれません。特に、「この金額には税金や手数料は含まれているの？」「実際に手元に残る金額は？」といった疑問が湧くのは自然なことです。この記事では、SBI証券における「決済損益」の意味と、税金や手数料との関係について丁寧に解説します。

決済損益とは？基本的な意味を理解しよう

「決済損益」とは、保有していたポジション（株や信用取引など）を売却や返済などで決済した際の、取得価格と売却価格の差額によって生じた損益のことを指します。簡単にいえば「取引の利益または損失」です。

たとえば、株を1000円で購入し、1200円で売却した場合、差額の200円が「決済損益」となります。

決済損益に税金や手数料は含まれているのか？

決済損益の金額には、税金は含まれていません。税金は、年間の取引損益をもとに年末にまとめて計算されるため、決済ごとには表示されないのが一般的です。

一方で、手数料は通常、決済損益の表示にすでに反映されているケースが多いです。つまり、売却時に発生する取引手数料があらかじめ差し引かれた金額が表示されています。ただし、手数料込みの表示かどうかは、SBI証券の表示形式や設定によって異なる場合があるため、取引明細画面や契約書面を確認することをおすすめします。

税金の扱いと特定口座のメリット

証券取引にかかる税金は、利益に対して約20.315％（所得税＋住民税）です。SBI証券では、特定口座（源泉徴収あり）を選択していれば、確定申告不要で自動的に税金が差し引かれます。

逆に、一般口座や特定口座（源泉徴収なし）の場合、自分で利益を計算し確定申告する必要があります。この場合、決済損益に加えて手数料や必要経費を差し引いた「実質的な利益額」で申告することになります。

「税引き後利益」はどこで確認できる？

SBI証券では、取引履歴や年間取引報告書で「税引き後の実際の利益額」を確認できます。特に確定申告が必要な方は、年間報告書が非常に役立ちます。

また、「損益通算」や「繰越控除」といった税制上のメリットもあるため、1年を通して損益を記録・管理することが大切です。

実例：決済損益と実際の利益の違い

例として、以下の取引を考えてみましょう。

このように、「決済損益」と「実際に手元に残る金額」には税金分の差があります。

まとめ：決済損益はあくまで取引時点の損益。税金や手数料の理解も不可欠

SBI証券の「決済損益」は、取引ごとの損益を簡易的に把握するための指標であり、税金や最終的な手取り額を反映したものではありません。税引き後の利益を把握するためには、年間報告書や口座設定（特定口座か一般口座か）の確認が必須です。

初心者の方は、税制や手数料体系を理解したうえで取引を行うことで、思わぬトラブルや誤解を避けられます。今後の資産運用のためにも、しっかりとした知識を身につけていきましょう。

rieki

こんにちは！利益の管理人です。このブログは投資する人を増やしたいという思いから開設し運営しています。株式投資をメインに分散投資をしています。