GMOクリック証券のCFD商品「米国VI」では、価格調整額が毎月発生します。以前は「買い」と「売り」で同額のプラスとマイナスが見られましたが、2025年2月以降、そのバランスが崩れるケースが増えています。この記事では、その背景と仕組みについて解説します。
価格調整額とは何か?
価格調整額は、CFD取引において参照する先物の限月が交代する際に発生する調整金です。先物には取引期限があり、CFDでは期限がないため、先物の期近から期先への乗り換え(ロールオーバー)時に価格差を調整する目的で発生します。
例えば、期近の先物価格が100ドル、期先が102ドルの場合、2ドルの差を調整するために価格調整額が発生します。
米国VI特有の価格調整額の特徴
米国VIはVIX先物を参照原資産とするCFD商品であり、他の銘柄と異なり、価格調整額に金利負担が反映されます。これにより、期近と期先の価格差だけでなく、金利要因も加味されるため、買いと売りで同額にならないケースが生じます。
具体的には、期近<期先の場合、通常は買い建玉が支払い、売り建玉が受け取りとなりますが、金利負担の影響で両方が支払いとなることもあります。
価格調整額の変動要因
価格調整額が変動する主な要因は以下の通りです。
- 先物市場の需給バランス
- 金利水準の変動
- 市場のボラティリティ
これらの要因が複雑に絡み合い、価格調整額の金額や方向性に影響を与えます。
実際の価格調整額の例
以下は、2025年の米国VIの価格調整額の一例です。
日付 | 売り | 買い |
---|---|---|
2025/05/21 | 489 | -689 |
2025/04/23 | -1,017 | 817 |
2025/03/19 | -164 | 14 |
2025/02/18 | 1,085 | -1,185 |
2025/01/17 | 2,562 | -2,562 |
このように、金額やプラス・マイナスの方向性が一致しないケースが見られます。
投資家が取るべき対応
価格調整額の変動を踏まえ、投資家は以下の点に注意する必要があります。
- 価格調整額の発生タイミングを把握する
- 金利動向や先物市場の動向を注視する
- ポジションの保有期間を見直す
これらの対応により、予期せぬ損失を回避することが可能です。
まとめ
GMOクリック証券の米国VIにおける価格調整額は、先物の限月交代時の価格差と金利負担が影響し、買いと売りで同額にならないケースがあります。投資家はその仕組みを理解し、適切な対応を取ることが重要です。

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