株式投資を始めたばかりの人にとって、財務指標や決算情報の見方は難しく感じるかもしれません。特に、SBI証券の財務分析画面には「当期利益」「経常利益」「1Q,2Q,3Q」「本決算」など、多くの項目があります。この記事では、これらの指標が株価に与える影響や、決算情報の見方を分かりやすく解説します。
株価にとって重要な利益指標
企業の財務情報を見る際、特に株価に影響を与える利益指標は以下の3つです。
- 営業利益: 企業の本業の儲けを示す指標で、業績の安定性を測るのに適しています。
- 経常利益: 本業の利益に加え、利息収入や投資利益などを含んだ指標で、企業の総合的な収益力を反映します。
- 当期純利益: 税金や特別損益を考慮した最終的な利益で、株主にとって最も重要な指標とされます。
これらの指標のうち、特に当期純利益は、EPS(1株当たり利益)の算出に使われるため、株価に直接的な影響を与えます。
四半期決算(1Q,2Q,3Q)と本決算の違い
企業は1年間の業績を報告する「本決算」のほか、3か月ごとに業績を報告する「四半期決算(1Q,2Q,3Q)」を公表します。
- 1Q, 2Q, 3Q: それぞれの四半期の3か月間の業績。
- 本決算(通期): 1年間の合計の業績。
例えば、3月決算の企業であれば、
- 1Q(第1四半期):4〜6月
- 2Q(第2四半期):7〜9月
- 3Q(第3四半期):10〜12月
- 本決算(通期):4〜3月
というように区切られます。
四半期決算の合計と本決算の数字が異なる理由
四半期決算(1Q,2Q,3Q)の合計と、本決算(通期)の数値が異なることがあります。その主な理由は以下の通りです。
- 期末の特別損益: 企業は通期決算で特別損益(減損損失、設備投資など)を計上することがあり、これが最終的な本決算の数値に影響を与えます。
- 四半期ごとの修正: 企業は通期見通しを修正しながら決算を出すため、通年での調整が入ることがあります。
- 会計処理の違い: 四半期決算では簡略化された会計基準を適用することがあり、通期決算時に正式な数値が確定します。
まとめ
財務分析を行う際には、以下のポイントを意識すると良いでしょう。
- 株価に最も影響するのは当期純利益(EPS算出に使用されるため)。
- 1Q,2Q,3Qは四半期ごとの業績、本決算は年間の業績を表す。
- 四半期決算の合計と本決算の数値が異なることはよくある。
投資判断をする際には、これらのポイントを押さえながら企業の業績を分析することが重要です。

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