事件報道で「投資家」として報じられるのはどんな場合?職業表記のメディア事情を解説

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ニュースで事件が報道される際に、加害者の職業がどのように紹介されるかは、一般人にとっても関心の高いポイントです。とりわけ「株式投資をしている人が事件を起こした場合」、職業は「投資家」となるのか、または別の表現になるのか。この記事では、報道における職業表記の実態を、過去の事例や報道倫理の観点から解説します。

報道での「職業表記」はどう決まるのか

報道において職業が明記される際、多くの場合は「本人が日常的に名乗っていた肩書き」や「届け出のある職業」、「取材によって確認できた職業実態」に基づいて記載されます。つまり、自営業・会社員・無職・アルバイト・作家・経営者など、社会的に認識されている肩書きが基準になります。

「株式投資をしている」だけでは、職業として明記されるとは限らず、実態に応じて「無職」や「自営業」と報道されるケースが多いです。

「投資家」と表記されるケースは限られる

例外として、株式投資を本業とし、多額の資産を運用していたり、法人を設立して事業的に投資を行っていたりする場合、本人が「投資家」や「トレーダー」と名乗っていた記録やSNS等があれば、「職業:投資家」と報道されることがあります。

実際に、過去の詐欺事件や相場操縦事件などで「個人投資家の〇〇容疑者」と報じられた例も存在します。ただしこれは非常に稀で、一般的には「無職」「元会社員」などとされるケースが多数です。

職業不詳や「自称」の扱いについて

被疑者が明確に職業を申告していない場合、報道では「職業不詳」や「自称○○」とされることもあります。たとえば、本人が「フリーランスの投資家」と語っていても、裏付けが取れなければ「自称・投資家」と記載される可能性があります。

この「自称」表記は、報道機関が職業の正確性に疑義がある場合に使う定型的なスタイルです。

過去の報道事例から読み解く傾向

過去の事件報道を見てみると、たとえばFX取引で巨額の損失を出し詐欺に及んだ事件で「職業:無職」や「元会社員」と表記されることがありました。また、若年層のSNSトレーダーが摘発された際には「自称・個人投資家」と報道された事例も。

つまり、株をやっている=職業として報じられる、という単純な図式ではなく、本人の社会的属性や活動の実態に応じて使い分けられています。

「投資家」は職業なのか?法律上の定義は

日本において「投資家」は法律上の職業分類には含まれません。総務省や厚労省の統計においても、「会社員」「自営業」「無職」「その他」に分類され、投資のみを行う個人が「投資家」として登録されることはほとんどありません。

ただし、法人格を持って事業として資産運用をしている場合や、著名な存在として社会に認知されている場合には、報道でも例外的に「投資家」と紹介されることがあります。

まとめ:投資家が報道されるときの職業は限定的に使われる

株式投資をしているというだけでは、事件報道において「職業:投資家」とされることは稀です。本人の活動実態や社会的肩書き、報道機関の取材内容に基づいて、「無職」や「自称投資家」といった表現になるのが一般的です。

報道における職業表記は単なるラベル以上に、社会的な認知客観的な証拠を前提として決定されている点を理解しておきましょう。

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