NISA成長投資枠でのゴールド投資:ピクテ・ゴールドとiシェアーズの違いと選び方を徹底比較

資産運用、投資信託、NISA

物価上昇や為替の影響が意識される中、安定資産としてのゴールド(金)への投資が注目されています。特に新NISA制度の成長投資枠を活用して、積立投資としてゴールドファンドを検討する投資家が増えています。この記事では、人気の高い「ピクテ・ゴールド(為替ヘッジなし)」と「iシェアーズ ゴールドインデックス・ファンド(為替ヘッジなし)」を比較し、それぞれの特徴と選び方を解説します。

■ ゴールドファンドをNISAで積立する魅力

ゴールドはインフレに強く、世界共通の価値を持つ資産です。株式市場が不安定なときでも価格が安定しやすいため、リスク分散の手段としても有効です。

新NISAでは非課税の恩恵を活かして、長期的な資産形成にゴールドファンドを組み込む投資家が増えています。

■ ピクテ・ゴールド(為替ヘッジなし)の特徴

1. スイスの老舗運用会社「ピクテ」による運用
このファンドは物理的な金(現物)に連動する運用を行い、為替ヘッジを行わないことでドル建て価格の動きと為替影響を両方受けます。

2. 販売手数料・信託報酬
販売会社によっては購入時手数料がかかる場合があります。信託報酬は年率0.99%前後とやや高めです。

■ iシェアーズ ゴールドインデックス・ファンド(為替ヘッジなし)の特徴

1. ブラックロックが提供する低コストETF型ファンド
ETFに投資する形式で、同じく現物の金価格に連動するよう設計されています。為替ヘッジはされておらず、為替の影響を受けます。

2. 低コストが魅力
信託報酬は年率0.27%と、ピクテに比べてかなり安価。長期積立ではコスト差が効いてきます。

■ 為替ヘッジなしの意味とリスク

「為替ヘッジなし」とは、円とドルの為替変動リスクをそのまま受けるということです。つまり、ドル安・円高になると金価格が上昇していても、円換算での価値は下がる可能性があります。

一方で、円安が進むと金価格が変わらなくても利益が膨らむ可能性があるため、長期的にはヘッジなしのほうが有利になる場面もあります。

■ どちらを選ぶべきか?投資目的で変わる

・低コストで効率的な積立投資をしたい人 → iシェアーズ ゴールドインデックス・ファンドがおすすめ。
・運用の安心感やブランド力を重視したい人 → ピクテ・ゴールドを選ぶ価値あり。

ただし、いずれのファンドも為替の影響を大きく受けるため、短期売買には向いておらず、長期積立によるリスク分散が前提です。

まとめ:どちらを選んでも長期で積立が前提

ピクテ・ゴールドもiシェアーズも、いずれも現物金価格に連動するファンドで、為替ヘッジなしのため為替変動リスクがあります。コストや信頼性、運用のスタイルを理解し、自身の投資スタンスに合った商品を選ぶことが大切です。

「価格の上下に一喜一憂せず、長期でコツコツ積立る」──これがゴールド投資成功の秘訣です。

コメント

タイトルとURLをコピーしました