積立NISAで複数銘柄を運用していたけれど、途中で一つの積立を停止し、現在は一本に絞って運用中という方に向けて、
停止中の銘柄を“そのまま放っておく”ことが意味を成すのか、再開予定がなくても利益は出続けるのかをわかりやすく解説します。
停止中でも保有分の運用は継続する
積立を止めても、それまでに購入された投資信託などの残高はそのまま保有され、基準価額(価格)が変動すれば利益や損失が発生します。
たとえば、A銘柄に毎月3万円を5年間積み立て、その後積立をやめても、残っている基準価額が上がれば「含み益」は増えますし、下がれば「含み損」が拡大します。
再投資の有無が運用効率に影響
積立を継続していれば、基準価額が上下するたびに自動で買い付け(ドルコスト平均法)されるため、購入単価が平準化され、長期的にリスクが抑えられる効果があります。
しかし停止すると、それ以降は値動きに対して“ただ持っているだけ”になり、効率的な買い増しや分散効果がなくなるため、長期運用の観点ではやや不利に。
再開予定なしでも“待ち続ける”意味は?
積立停止後もそのまま放置するケースでは、次のようなメリット・デメリットがあります。
- メリット:手間がかからず、相場が回復すれば含み益が伸びる可能性あり。
- デメリット:新たな購入がないため、資産形成スピードが遅くなる。
例えば、累計で500万円分を積み立てたA銘柄があり、基準価額が1.5倍になれば、残高は750万円相当に増えます。ただしそれ以上の成長や追加購入はありません。
選択肢としての“乗り換え”・“売却”も検討
再開予定がない場合、以下のようなアクションも選べます。
- 他の投資先に乗り換えて運用効率を高める。
- 相場急落時に追加購入のチャンスと捉えて一部再投資。
- 目標達成済なら利益確定のために売却する。
たとえば、基準価額が上昇して目標額に到達していたら、利確して別口座や現金に回すのも選択肢になります。
実例でわかるシナリオ比較
①積立停止後そのまま保有:基準価額が+50%上昇→恩恵を受ける、-30%下落→含み損リスクあり。
②一部で再投資:停止から半年後に値下がりを見て少額再投資→ドルコスト平均法再開による安値買いの効果あり。
③別ファンドに乗り換え:A銘柄からより成績の良いB銘柄へ売却・再投資→過去1年間年率+10%だったBに乗り換えた例など。
まとめ:“放置”にも意味はあるが戦略として考えるべき
積立停止中でも保有資産は自動的に運用されており、値動きに応じて含み益・含み損が発生します。
再開予定がなくても放置するだけで「完全に意味がない」というわけではありませんが、運用効率や資産形成スピードという観点では、場当たり的な対処ではなく、計画的な運用戦略を練ることがおすすめです。
ご自身のリスク許容度や将来の資金使途に合わせて、今後の方針(再投資・売却・乗り換え)を検討してみましょう。

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