株式投資において「高値で売って、安値で買い戻す」戦略は多くの投資家が夢見る理想のトレード手法です。しかし、この戦略にはリスクも伴います。今回は、1,200円で購入した株を1,500円で売却し、その後の価格下落を見込んで買い戻すという行動の妥当性について、戦略的観点から考察します。
短期トレードとしての利確と再エントリー戦略
株価が上昇したタイミングで利益確定を行い、再び安値で買い戻す手法は「トレーディング」と呼ばれる短期投資の基本的な戦略の一つです。この場合、テクニカル指標や市場のセンチメントを活用しながら、適切なタイミングを見極める力が求められます。
たとえば、RSIやMACDといった指標を使い「過熱感がある」と判断して売却、調整局面で再エントリーを狙うという流れは、多くのトレーダーが実践しています。
メリット：利益の最大化を狙える
この戦略のメリットは、株価が天井を打って下落した場合に利益を守れる点にあります。一度売却しておくことで、含み益が失われるリスクを回避できます。さらに、安値で買い戻すことができれば、同じ銘柄で再び利益を狙うチャンスが生まれます。
たとえば、1,200円で買った株を1,500円で売り、1,350円で買い戻せれば、150円分の株価下落を回避したことになります。
リスク：タイミングを外す可能性
一方で、株価が下がらずに再上昇する「置いていかれリスク」もあります。売ったあとに株価がさらに上昇してしまえば、再び同じ価格で買い戻すことが難しくなります。
また、短期的な価格変動は予測が難しく、再エントリーのタイミングを見誤れば、かえって損失につながる可能性もあります。
中長期投資との違いに注意
短期売買を狙う際は、企業の成長性などを重視する中長期投資とは異なり、テクニカルと市場心理の読みが主軸となります。このため、長期保有のつもりで買った株を「下がりそうだから」と売る場合には、自身の投資スタンスを再確認する必要があります。
長期での成長を信じるのであれば、一時的な下落は保有し続けるという判断も有効です。
まとめ：柔軟かつ戦略的に判断しよう
株を高値で売り、下落後に買い戻す戦略は、うまくいけば大きなリターンが狙えます。しかし、相場の動きは不確実性が高く、常に思い通りに進むとは限りません。
重要なのは、売買の判断を明確な根拠を持って行うこと、そして感情的な売買を避けることです。
自身の投資スタイルに応じて、短期トレードと中長期投資のバランスを取りながら、リスク管理を徹底しましょう。
こんにちは！利益の管理人です。このブログは投資する人を増やしたいという思いから開設し運営しています。株式投資をメインに分散投資をしています。
コメント