積立NISAは長期的な資産形成に向いている制度ですが、「より高いリターンを狙いたい」という投資家にとって、やや物足りなく感じることもあるかもしれません。とはいえ、積立NISAでもハイリスク・ハイリターンを目指すことは可能です。本記事では、制度の制限内で中長期的に高リターンを目指すための投資信託の選び方と、注目銘柄を具体的に紹介します。
積立NISAにおけるハイリスク・ハイリターンとは?
積立NISAでは、金融庁の基準により信託報酬やリスク管理が一定以上の基準を満たした投資信託のみが対象です。そのため、個別株やレバレッジ型の商品は対象外となり、「ハイリスク」といっても限界があります。
それでも、海外株式型のアクティブファンドや、新興国成長市場にフォーカスしたファンドを選ぶことで、比較的高いリターンを狙うことができます。
注目のアクティブ型ファンド:グローバル成長株に注目
たとえば「eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)」や「SBI・Vシリーズ 全米株式インデックス・ファンド」は人気のインデックス型ですが、やや保守的です。ハイリスクを許容できるなら、以下のようなファンドが候補となります。
- セゾン資産形成の達人ファンド
- ひふみプラス
- 楽天・グローバル・リート・インデックス・ファンド
- グローバルAIファンド(NISA対応の特別設定版)
これらは比較的高リスクですが、世界の成長企業やAI、テクノロジー、不動産といった成長セクターに分散投資しており、中長期では大きなリターンが期待できます。
新興国市場型ファンドで攻める戦略
中長期での成長が期待されるのが、新興国市場です。インド、インドネシア、ベトナムなどは人口増と経済成長が続いており、先進国を上回るリターンも視野に入ります。
具体的には以下のようなファンドが該当します。
- eMAXIS 新興国株式インデックス
- 楽天・新興国株式インデックス・ファンド
- たわらノーロード 新興国株式
ただし、新興国は政治リスク・為替リスクが高いため、長期の分散投資が基本です。
テーマ型・セクター特化型も選択肢
将来性のあるテーマに投資するファンドも、積立NISAの中でハイリスク・ハイリターンを狙う方法の一つです。例えば、AI・ロボティクス・脱炭素・ヘルスケアといった分野は、今後10~20年単位での成長が見込まれています。
テーマ型は当たり外れが大きいため、数年単位で成果が出るというより、10年以上の保有前提で検討するのが現実的です。
ハイリターンを狙う際の注意点とリスク管理
リターンが高いファンドは、当然ながら価格の変動リスクも大きくなります。そのため、次のような戦略が重要です。
- 分散投資を意識する(地域・資産・テーマ)
- 毎月一定額を積み立てるドルコスト平均法を活用
- 定期的にポートフォリオを見直し、偏りを調整
また、積立NISAは年間40万円という上限がありますが、一般NISAや特定口座と併用すれば、より柔軟なリスク管理が可能になります。
まとめ:積立NISAでも成長市場に注目すれば攻めの投資は可能
積立NISAは基本的に長期安定運用向けの制度ですが、その中でもハイリスク・ハイリターンを狙う戦略は存在します。海外株式、新興国、テーマ型などの成長性に着目した投資信託を選ぶことで、将来的に大きな資産形成も期待できるでしょう。
とはいえ、ハイリスクを選ぶ以上、短期的な評価益に一喜一憂せず、10年~20年のスパンでじっくり育てる覚悟も大切です。リスクと向き合いながら、自分の目標に合った積立NISA戦略を築いていきましょう。

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