株式投資において、すべてのチャンスに手を出すのではなく、自信を持って勝負できる“確実性の高い局面”だけを狙うという考え方があります。これは、メジャーリーガーであり伝説的な投資家でもあるウォーレン・バフェットやチャーリー・マンガーも語ってきた「自分の得意ゾーンで勝負する」戦略と一致します。
「ど真ん中だけ打つ」投資戦略とは?
野球にたとえるなら、「外角低めの剛速球」つまり難解な相場や自信のない銘柄に無理にバットを振るのではなく、「ど真ん中の失投」、つまり割安で将来性が明確な株だけを狙ってフルスイングする──そんな投資戦略です。
たとえば、リーマンショック後に割安になった優良企業や、コロナ初期に極端に売られた大型株に長期投資した人たちは、この「ど真ん中だけ狙う」スタイルで大きな利益を上げています。
なぜ多くの投資家は「外角低め」に手を出してしまうのか
人間には「機会を逃したくない」という心理(FOMO:Fear Of Missing Out)が働きやすく、ニュースやSNSの影響で本質的価値を見極めずに株を買ってしまうことがあります。これが“外角低め”への無理なスイングを生む原因です。
また、短期的な値動きに一喜一憂するトレードでは、ボール球にも手を出してしまいがち。経験の浅い投資家ほど「回数=成果」と考えてしまい、勝負の質より量を重視してしまう傾向があります。
本当にチャンスな銘柄の特徴とは
- 財務が健全で赤字リスクが低い
- 業界シェアが高く競争優位性がある
- 成長分野に事業を展開している
- 一時的な悪材料で過剰に売られている
こうした条件が揃っているにもかかわらず、市場で過小評価されている企業は“ど真ん中のボール”である可能性が高いです。
例としては、コロナ禍で売り込まれた航空・旅行関連銘柄、あるいは円安時に割安感の強かった輸出企業などが挙げられます。
打つべき球を見極める力=企業分析力
「ど真ん中かどうか」を見極めるには、決算書の読み方や業界動向、財務指標(ROE、PER、自己資本比率など)の理解が欠かせません。また、経営者の言動や中長期のビジネス戦略も重要な判断材料です。
たとえばROEが高く、持続的に配当を出している企業は、投資対象としての“ど真ん中”である可能性が高まります。
打たない勇気も投資スキルのひとつ
全ての球に手を出す必要はありません。打たないという「選球眼」は、リスク管理にも直結します。現金を保持し、待つことを選ぶのも立派な投資判断です。
「分からないなら投資しない」という選択は、むしろ上級者のスタンス。焦ってミスショットを繰り返すより、確信のある1本に集中する方が、長期的にははるかに大きな成果を生みます。
まとめ:ホームランは“確実な球”だけを狙って打つ
株式投資では、打席に立つ回数を競うのではなく、どの球にスイングするかが重要です。勝負すべきタイミングを見極め、“ど真ん中の球”に対して全力でスイングする姿勢が、長期的に資産を伸ばすカギとなります。
外野に届かない無理打ちを避け、自分のゾーンを信じて、チャンスの瞬間に備えておきましょう。

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