株式投資やFX、仮想通貨などのチャート分析でよく出てくる「1H」や「日足」といった用語。初心者には馴染みがなく、「グラフが下がっていたら売ればいいの?」と思うかもしれません。この記事では、チャートに表示される時間足の意味と見方、投資判断にどう活かすかをわかりやすく解説します。
時間足(時間軸)とは?1Hや日足の基本
「時間足」とは、ローソク足チャートで1本のローソク足がどの期間の値動きを表しているかを示すものです。よく使われる時間足には次のようなものがあります。
- 1分足(1M):1本のローソク足が1分の値動きを表す
- 1時間足(1H):1本のローソク足が1時間の値動きを表す
- 日足(1D):1本のローソク足が1日の値動きを表す
- 週足(1W):1本のローソク足が1週間の値動きを表す
例えば「1H足」でチャートを見ると、1本のローソク足が1時間の間に「いくらで始まり、どこまで上がり、どこまで下がり、いくらで終わったか」を表しています。
ローソク足の構造を理解しよう
ローソク足は4つの価格情報で構成されます。
- 始値:その時間の最初の価格
- 高値:その時間中の最高価格
- 安値:その時間中の最安価格
- 終値:その時間の最後の価格
ローソク足が「赤(陽線)」なら上昇、青(陰線)なら下落というように、視覚的にトレンドを把握できるようになっています。
時間足での見方と投資判断の注意点
例えば「1H足のチャートが下がっている=価格が下がっている」からといって、すぐに「売り」の判断をするのは危険です。短期的な調整かもしれませんし、上位足(日足や週足)が上昇トレンドなら反発の可能性もあります。
ポイントは「複数の時間軸でトレンドを見る」ことです。日足では上昇トレンドなのに、1Hでは下落しているとき、それは押し目買いのチャンスになることがあります。
実例で理解する:複数時間足の見方
たとえばある銘柄が次のようなチャートを描いていたとします。
- 週足:中長期で上昇トレンド
- 日足:一時的な横ばい
- 1時間足:直近で調整下落中
このようなときに1時間足の下げだけを見て「下がってるから売ろう」と判断すると、トレンドに逆らった行動となってしまい、すぐ反発されるリスクも。上位足のトレンドに従うことが大切です。
どの時間足を使うべき?目的別に解説
- デイトレード:1分足~15分足+1時間足
- スイングトレード:1時間足+日足
- 長期投資:日足+週足+月足
時間軸を自分の投資スタイルに合わせて選ぶことで、無駄なノイズに惑わされず、判断の精度が上がります。
まとめ:時間足はチャートの「視点の切り替えスイッチ」
時間足の違いを理解することで、投資判断の幅が広がります。チャートは一つの時間足だけを見るのではなく、複数を組み合わせて全体像を捉えるのがコツ。1Hが下がっているときでも、日足が上昇なら押し目買いのチャンスかもしれません。視野を広げて、根拠ある判断を目指しましょう。

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