デイトレードにおいて、ポジポジ病(ポジションを持ちたくて仕方がない心理状態)と高頻度トレードはしばしば混同されます。特に1分足を使ったトレードでは、その違いが重要な意味を持ちます。本記事では、1分足トレーダーとポジポジ病の本質的な違い、取引頻度の妥当性について解説します。
ポジポジ病とは何か?
ポジポジ病とは、明確な根拠もないまま「とにかくエントリーしたくなる」状態を指します。トレードのルールや環境認識を無視し、トレード回数だけが増えてしまうのが特徴です。
この状態になると冷静な判断ができず、損切りも遅れがちになり、結果的にパフォーマンスが大きく悪化します。
1分足トレードは戦略的な短期売買
一方で、1分足を使ったトレードは、極めて短期的な値動きを捉える戦略的な売買です。エントリーとイグジットの条件を事前に明確にしていれば、それは「ポジポジ病」ではなく、ロジカルなトレードといえます。
例えば、レンジ相場での逆張りや、ブレイク直後の追随など、1分足チャートにはそれ専用のシグナルやルール設計が存在します。
取引回数が多くても問題ないケース
ポジポジ病と区別すべき点は、「計画性の有無」です。事前に明確なロジックと検証に基づいた売買なら、1日に20回以上のエントリーでも問題ありません。
むしろ、機械的なロジックに基づく1分足トレードを自動化(または裁量で徹底)できるなら、統計的優位性を持つ手法として成立します。
トレードスタイルと心のバランス
ポジポジ病が問題になるのは、トレードスタイルと心理のバランスが崩れているときです。負けトレードの直後に「取り返したい」という衝動でエントリーしてしまうのは典型例です。
その点、1分足トレーダーは1つのトレード単位が小さいため、過剰な期待や執着を持ちづらいというメリットもあります。
具体例:1分足とポジポジ病の境界
例1:ポジポジ病のケース
「そろそろ上がるだろう」と根拠なくエントリーし、逆行してもナンピン。ルールは曖昧。
例2:1分足トレードの正しい使い方
「移動平均線とローソク足のパターンが一致したらIN。5ティック逆行で損切り、10ティック利確」など明確なルールに従う。
まとめ:頻度よりもルールと一貫性が鍵
1分足トレードが多くのエントリーを伴うのは事実ですが、それが即ちポジポジ病というわけではありません。大切なのは「明確なルールがあるか」「そのルールを守れているか」です。
ルールなきトレードは中長期でもポジポジ病になり得ます。逆に、1分足でもしっかりとした戦略と検証があれば、立派なプロセス型トレードになります。

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