株はどれだけ下がっても持ち続ければ安全?初心者が知っておくべきリスクと注意点

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株式投資は、資産形成の手段として人気が高まっていますが、「株を買ったらずっと持っておけばいい」と考えていると、思わぬ落とし穴にはまることもあります。この記事では、「株はどれだけ下がっても持っていれば大丈夫なのか」「保有している株がなくなることがあるのか」といった初心者の疑問に答える形で、株式投資の基本とリスクを解説します。

株式は保有しているだけで価値が減ることがある

まず前提として、株式は企業の一部を所有する権利です。その企業の業績が良ければ株価は上がり、悪化すれば下がります。つまり、株を保有しているだけでも、企業価値が下がれば株価も下落し、資産が目減りすることになります。

例えば、100万円で買った株が企業の不祥事や業績悪化で株価が半分になれば、資産価値は50万円に減少します。売らなければ損失は確定しませんが、「含み損」として現実的な損失リスクを抱え続けることになります。

持ち続けていればいつか戻るとは限らない

「長期保有していればいつか株価が戻るはず」と考える人もいますが、それは必ずしも正しくありません。株価が一度大きく下落した後、元の水準まで戻らない企業も多く存在します。

たとえば、バブル期に高騰した株や、コロナショックで急落した業種の中には、現在でも当時の水準に戻っていないものが多くあります。特に、業績が改善しないまま赤字続きの企業に投資していると、回復の見込みは薄くなります。

最悪のケース:株が紙くずになることもある

さらに注意すべきなのは、企業が破綻(倒産)するリスクです。株式会社が倒産すれば、株式の価値はゼロになります。株を持っていても、資産としての価値が失われるのです。

このようなケースでは、保有していた株が証券口座から消滅するわけではありませんが、株価はゼロとなり、売却しても1円にもなりません。これを「紙くずになる」とよく表現します。

損切りの重要性と長期保有の違い

株を長く持つこと自体は悪い戦略ではありません。特に配当金や優待目的で投資している場合、長期保有は有効な手段になります。ただし、状況が悪化したときに「損切り」を検討することも重要です。

損切りとは、ある程度の損失を受け入れて株を売却し、それ以上の損失拡大を防ぐための行動です。初心者は「売ると損になる」と感じて売らずに持ち続けがちですが、結果的に損失が拡大することもあります。

初心者が意識すべきリスク管理の基本

株式投資には必ずリスクが伴います。初心者は次のようなポイントを意識して投資に臨むことが大切です。

  • 分散投資: 一社だけに投資するのではなく、複数の銘柄に分ける。
  • 損切りラインの設定: 購入時にあらかじめ「何%下がったら売るか」を決めておく。
  • 業績のチェック: 保有銘柄の企業情報を定期的に確認する。

これらを意識するだけでも、大きな損失を防ぎやすくなります。

まとめ|株は持ち続ければ安全というわけではない

株を持ち続けていればいずれプラスになるとは限らず、企業の倒産などによって株価がゼロになるリスクもあります。大切なのは「保有し続けること」ではなく、「いつ売るべきかの判断力」です。

株式投資を始めるにあたっては、基本的なリスク管理の知識を持ち、感情的にならずに冷静な判断を心がけましょう。長期保有が有利に働く場面もありますが、状況に応じた柔軟な対応こそが投資成功の鍵です。

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