楽天証券からUFJ証券へ積立NISAを移すには?必要な手続きと注意点を徹底解説

資産運用、投資信託、NISA

積立NISAを利用して資産形成を行っている方の中には、ライフステージの変化や使い勝手の問題から、証券口座を他社に移したいと考えることもあるでしょう。この記事では、楽天証券で積立NISAを行っている場合に、三菱UFJ銀行の証券口座(auカブコム証券など)へ移すための手続きや注意点を詳しく解説します。

積立NISAの金融機関変更は年1回のみ可能

まず知っておきたい基本ルールとして、積立NISAの金融機関変更は1年に1回までという制限があります。変更手続きは、現行の金融機関での「金融商品取引業者等変更届出書」と、新しい金融機関での「NISA口座開設届出書」の提出が必要です。

この手続きにより、来年以降の積立は新しい金融機関で実施できるようになりますが、現在保有している積立NISA資産は移管されません。そのため、既存資産をどう扱うかが重要なポイントになります。

既存の積立NISA資産はどうなる?

楽天証券で積立てた商品は、そのまま非課税口座(旧NISA口座)で運用を継続できます。売却は必須ではありません。あくまで「今後の積立」をUFJ証券へ変更するイメージです。

しかし、「資産を完全にUFJにまとめたい」という場合には、楽天証券で一度売却し、通常口座かNISA口座で買い直す必要があります。この場合、売却に伴う税制や非課税枠のロスに注意が必要です。

具体的な変更手続きの流れ

  • ①楽天証券で「金融商品取引業者等変更届出書」を取り寄せ・提出
  • ②税務署による審査(2〜3週間程度)
  • ③UFJ側(auカブコム証券など)で口座開設申請
  • ④来年1月からUFJ側で積立可能に

この流れの中で、年度内の積立は1社に限られるため、変更時期には注意が必要です。途中での積立停止や中断も視野に入れて、計画的に進めましょう。

売却する場合のメリット・デメリット

メリット:資産を一括管理できる/証券会社を統一できることで操作性が向上

デメリット:非課税枠の再利用は不可/再購入時に相場変動や手数料が発生する

売却の判断は、運用方針と今後のライフプランに基づいて冷静に行うべきです。特に積立NISAは20年間の非課税運用が魅力なので、一度売却するとその枠は復活しない点は理解しておきましょう。

就職前のタイミングは最適な見直し時

質問者のように「社会人デビュー前に口座を整えておきたい」と考えるのは理にかなっています。勤務先が給与振込をUFJ銀行に指定している場合は、UFJグループ内で資産管理を一元化することで利便性が高まる可能性もあります。

就職後に忙しくなってからではなかなか手が回らないため、年末や年初などを見据えて早めに準備を進めましょう。

まとめ:資産の整理は慎重に進めよう

積立NISAの移管は、証券会社ごとのメリットや使い勝手、資産の一元管理などを総合的に判断して行うべきです。必ずしも「全て売却してから廃止」という形を取らなくても、旧資産は維持しつつ新しい金融機関で積立を開始する方法もあります。

自分にとって最適な資産管理体制を築くためにも、変更手続きのスケジュールやリスクをよく理解して、計画的に動きましょう。

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