信用取引の損切り設定方法|SBI証券を使った賢いリスク管理の基本

株式

信用取引は、資金効率を高めて短期間で利益を狙える一方、損失が膨らむリスクも伴います。特に大切なのが「損切り」の設定です。この記事では、SBI証券を利用している方向けに、信用取引における効果的な損切りの方法と注意点を解説します。

なぜ損切りが重要なのか?信用取引の本質

信用取引では自己資金以上の取引が可能なため、損失もその分大きくなります。適切なタイミングで損切りできなければ、追証(追加証拠金)が発生し、さらなる損失を生む原因になります。

たとえば、100万円分の株を買って5%下がった場合、現物なら5万円の損失ですが、3倍のレバレッジを使っていれば15万円の損になります。損切りをしないと、損失がさらに広がる可能性があります。

SBI証券での損切り設定の基本方法

SBI証券では、主に以下2つの方法で損切り設定が可能です。

  • 逆指値注文(トリガー価格を設定し、自動で売却)
  • OCO注文(利確・損切りを同時に設定)

たとえば、1,000円で買った銘柄に対し、「950円で逆指値売り」を設定しておくと、950円に下落した時点で自動的に成行または指値で売却されます。これは、相場に張り付けない人にとっても安心な方法です。

具体的な設定手順(SBI証券のWEB画面)

以下はPC版SBI証券での逆指値注文の例です。

  1. 「信用取引」>「新規注文」または「返済注文」を選択
  2. 注文方法で「逆指値」を選択
  3. 「トリガー価格(発注条件)」を入力(例:950円)
  4. 「執行条件」(成行または指値)を選び、注文価格を設定
  5. 「発注」ボタンを押す

スマホアプリ「SBI証券 株アプリ」でも同様の操作が可能で、外出先でも簡単に損切り設定ができます。

損切りラインの決め方:3つの基本基準

損切りは感情ではなくルールで行うことが大切です。以下の方法を参考にしましょう。

  • 損失率ベース:購入価格から2~5%の下落で設定
  • チャートの支持線:移動平均線や直近安値を参考に
  • 金額ベース:一回の損失額を総資金の2%以内に限定

たとえば、50万円の資金であれば、1回の損切りは1万円以内に抑える設計が理想です。

買い建て・売り建てで異なる損切り戦略

買い建て(信用買い)では、株価が下がると損失になるため、下値支持線のやや下に損切りを設定するのが基本です。

売り建て(信用売り)では、株価の上昇が損失に繋がるため、上値抵抗線のやや上に損切りを置くと効果的です。売り建ては急騰リスクがあるため、損切りの徹底が重要です。

心理的なミスを防ぐコツ

損切りは「負け」ではなく「戦略の一部」です。経験が浅いと「もう少し待てば戻るかも」という期待感から損切りを先延ばしにしがちです。

しかし、経験豊富な投資家ほど損切りの判断が早く、トータルでの勝率が高い傾向があります。損小利大の考え方を持つことが成功への第一歩です。

まとめ:SBI証券で損切り設定を活用し、信用取引のリスクを管理しよう

信用取引は資産形成の強力な手段となる一方で、リスクも大きいため損切り設定は必須です。SBI証券の逆指値機能を使いこなし、冷静な取引を継続しましょう。

明確な損切りルールと事前の設定が、感情に流されず安定した取引に繋がります。ぜひ一度、ご自身のルールを見直してみてください。

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