新NISAの成長投資枠は毎年リセットされる?翌年の投資可能額と制度のしくみを徹底解説

資産運用、投資信託、NISA

2024年から始まった新NISA制度では、成長投資枠とつみたて投資枠の2階建て構造が導入され、多くの投資家が個別株や投資信託の購入に活用しています。この記事では「今年成長投資枠を使い切ったら、来年また240万円分の枠が使えるのか?」という疑問に対して、制度のしくみや注意点を交えて解説します。

新NISAの基本:年間投資枠のリセットと累計上限

新NISA制度では、成長投資枠は年間240万円まで、つみたて投資枠は年間120万円までとなっており、合わせて年間360万円が非課税で投資できる仕組みです。

そしてこの投資枠は毎年1月1日にリセットされます。つまり、2024年に成長投資枠を使い切ったとしても、2025年には再び240万円の枠が新たに利用可能になります。

生涯投資上限には注意が必要

新NISAでは生涯非課税限度額1,800万円(うち成長投資枠は1,200万円まで)というルールがあります。

これは、「投資額の合計」であり、評価額ではなく元本ベースで計算されます。売却してもその枠は回復しません(2025年6月時点)。したがって、年ごとのリセットはありますが、合計で1,800万円を超えて投資することはできません。

実例で見る:複数年にわたる成長投資枠の活用

例)2024年に成長投資枠を200万円使った場合、残りの40万円は2024年内に使用しないと繰越できません。

翌2025年には再び240万円の枠が新しく発生し、累計で440万円(200万円+240万円)を消化したことになります。生涯上限までの残りは1,360万円です。

個別株はどこまで買える?投資対象と注意点

成長投資枠では、日本株・米国株などの個別株、ETF、アクティブ投信などが対象になります。これは、つみたて枠と異なり、より自由な投資戦略がとれる枠です。

ただし、制度上の非課税恩恵を最大限活かすには、なるべく損失の出にくい長期保有に向いた銘柄を中心に構成するのが理想です。

まとめ

新NISAの成長投資枠は、毎年1月にリセットされるため、2024年に枠を使い切っても、2025年には再び240万円の枠を使うことが可能です。

ただし、生涯投資上限(1,800万円)を超えると新規投資はできないため、ペース配分とリスク管理が重要です。

個別株中心の投資を考える場合は、長期視点での資産設計と制度の特徴を正しく理解して戦略を立てましょう。

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