銀行からネット証券へNISAを移すには?手続きの流れと今おすすめの商品も解説

資産運用、投資信託、NISA

NISAを銀行で始めたものの、手数料や商品ラインナップの違いからネット証券へ移行したいと考える方が増えています。この記事では、銀行からネット証券へNISA口座を移す手順や注意点、そして今人気のNISA対象商品についてわかりやすく解説します。

NISA口座は1人1口座まで。まずは制度の仕組みを確認

日本のNISA制度では、1人が同時に持てるNISA口座は1つだけです。そのため、ネット証券へ移行する際には、現在の銀行のNISA口座を廃止(金融機関変更)する必要があります。

この制度上の制限により、事前のスケジュール管理や、資産の移管に関する理解が非常に重要になります。

銀行からネット証券へNISA口座を変更する手続きの流れ

  • ステップ1:銀行でNISA口座の廃止手続き
    現在NISAを開設している銀行に行き、「NISA口座廃止届出書」を提出します。銀行側が税務署へ確認を行い、承認が下りるまでに通常1〜2週間程度かかります。
  • ステップ2:ネット証券で新規NISA口座の開設
    廃止の確認後、希望するネット証券会社のサイトからNISA口座の開設申請をします。通常の証券口座開設と合わせて申し込めます。
  • ステップ3:金融機関変更通知の受領
    税務署からの情報確認を経て、新しいNISA口座が利用可能になります。

手続き完了までには1ヶ月以上かかる場合があるため、余裕をもって進めましょう。

ネット証券に移行するメリットとは?

ネット証券では、以下のようなメリットがあります。

  • 取り扱い商品の数が圧倒的に多い
  • 信託報酬などの手数料が安い
  • アプリやツールが使いやすい

特に、eMAXIS SlimシリーズやSBI・V・シリーズなど、低コストで分散投資できる投資信託が人気を集めています。

今おすすめのNISA対象商品(2025年時点)

新NISA制度では「つみたて投資枠」と「成長投資枠」に分かれており、それぞれに合った商品選びがポイントです。

  • つみたて投資枠のおすすめ
    ・eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)
    ・SBI・V・S&P500インデックス・ファンド
    低コストかつ長期運用に適したファンドです。
  • 成長投資枠のおすすめ
    ・個別株:三菱UFJ、イオン、NTTなど安定配当銘柄
    ・ETF:NEXT FUNDS 日経平均高配当株50(1489)
    収益と成長性を兼ね備えた選択肢です。

投資スタイルに合わせて枠を使い分けましょう。

よくある注意点と対策

・NISA口座変更時に保有商品はそのまま移管できない
既存のNISA枠で買った商品は、移管先の口座に引き継げず、特定口座などでの管理になります。売却やタイミングに注意が必要です。

・変更は年に1回のみ可能
一度移行したら、同年中に再変更はできません。どの証券会社にするか、慎重に選びましょう。

まとめ:NISAを賢く活用するならネット証券への移行は有力な選択肢

銀行でのNISAは手軽に始められる一方で、選べる商品やコスト面での制約があります。中長期で資産形成を行うのであれば、ネット証券への移行は非常に合理的な判断と言えるでしょう。

早めに手続きを始め、NISA制度を最大限に活用して将来の資産形成につなげましょう。

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