住宅ローンを選ぶうえで「利率固定式」か「利率見直し方式(変動金利)」かの選択は非常に重要なポイントです。どちらを選ぶかによって、数十年にわたる支払い総額や家計の安定性が大きく左右されるため、ライフスタイルや経済状況を踏まえた判断が必要です。
利率固定式:安心感と計画性を重視したい人向け
利率固定式とは、借入当初に決定した金利が返済期間中ずっと変わらない方式です。経済情勢に左右されずに、毎月の返済額が一定であるため、将来の家計設計がしやすいという特徴があります。
たとえば、30年固定金利で借入した場合、月々の返済額が変わらないため、子育てや老後資金の準備をしながらも計画的な返済が可能になります。特に、金利が上昇傾向にある局面では、利率固定式が有利に働くことが多いです。
利率見直し方式(変動金利):初期の負担を抑えたい人向け
一方、利率見直し方式は半年ごとに金利が見直される可能性がある仕組みで、通常は固定金利よりも初期の金利が低く設定されています。初期コストを抑えて住宅を購入したい人にとって魅力的です。
たとえば、2,000万円を金利0.4%で借りた場合、月々の返済額は固定金利よりもかなり軽くなります。ただし、将来金利が上がると返済額も増加するリスクがあり、金利上昇に備えた資金管理が求められます。
固定と変動のミックス型という選択肢もある
最近では、固定金利と変動金利の両方を組み合わせた「ミックスローン」も人気です。たとえば、借入金額の半分を固定、残りを変動で組むことで、安定性と金利の低さを両立できます。
この方式は、子どもの教育費がかかる時期には固定で安定した返済を行い、生活に余裕ができたら繰り上げ返済で変動部分を減らすといった戦略も取りやすくなります。
将来の金利動向をどう読むかが鍵
金利は日本銀行の政策や世界経済の影響を受けて変動します。2020年代前半までは低金利が続いていましたが、今後はインフレや政策変更によって上昇する可能性もあります。
「現在の金利が最低水準である」と考えるなら、固定金利を選ぶのが合理的ですが、「しばらく金利は上がらない」と見るなら変動金利の方が返済額は安くなります。自分の金利観と照らし合わせて考えましょう。
生活の安定性とリスク許容度で選ぶべき
公務員や大企業勤務など収入が安定している場合は、変動金利でもリスク管理がしやすいでしょう。一方、収入が変動しやすい職業や、子育てや介護など将来の支出が読みにくい家庭では固定金利の安心感が強みになります。
実際、フリーランスで収入が安定しない人が変動金利を選び、金利上昇とともに返済が困難になったケースもあります。安さだけで選ばず、将来の家計全体を見据えた選択が必要です。
まとめ:どちらが「良い」ではなく「合っているか」が重要
利率固定式と見直し方式のどちらが良いかは、家族構成、収入の安定性、金利観、ライフプランなどによって変わります。「安心を買いたい」なら固定、「今を優先」するなら変動という視点も参考になります。
迷ったときは金融機関やファイナンシャルプランナーに相談し、試算を出して比較してみるのもおすすめです。自分にとって後悔しない選択をするために、情報収集とシミュレーションを怠らないようにしましょう。

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