株式投資を行う際、「この銘柄はどの価格帯で多くの投資家に買われているのか?」という情報は、今後の値動きを予測する上で大きなヒントになります。本記事では、株価ごとの買付分布(ポジション分布)を視覚的に把握する方法や、どのようなキーワードで調べればよいかについて、初心者にもわかりやすく解説します。
買付価格分布とは何か?
買付価格分布とは、ある銘柄について「どの株価で何人の投資家が株を保有しているか」という情報のことです。これにより、ある価格帯に多くの買いが集中しているかどうか、または「含み損の投資家が多い水準」がどこにあるのかなど、投資判断に役立つ情報が見えてきます。
たとえば、「1,000人が100円で購入し、2,000人が200円で購入している」といった分布が可視化されていれば、価格が200円を超えたときに利益確定売りが出やすい、といった予測も可能になります。
この情報はどこで見られるのか?
日本株において、買付価格分布を正確に提供している公式の無料データベースは存在しませんが、以下のような方法である程度把握できます。
- 株探(カブタン)やトレーダーズ・ウェブなどのIRサイト
- 信用取引の建玉情報(証券会社やJPXが一部公開)
- 板情報を使って現在の売買注文の集中を確認
- 証券会社のツール(SBI証券や松井証券の「気配分布」)
- 有料の投資ツール・アプリ(iSPEED、マネックス銘柄スカウター、株マップ.comなど)
特にSBI証券のiSPEEDアプリなどでは「出来高分布」や「価格帯別出来高」をヒートマップ形式で確認でき、どの価格帯に多くの取引が集中しているかが視覚的に分かります。
検索キーワードは「価格帯別出来高」「出来高分布」など
ネットで情報を探す場合、次のようなキーワードを使用すると効果的です。
- 価格帯別出来高
- 出来高分布チャート
- ポジション分布 株
- 買付価格分布
これらのキーワードでGoogle検索やYouTubeで探すと、各証券会社ツールの使い方や実際の活用例が紹介されています。
買付分布の見方と投資判断の活用例
例えば、価格帯別出来高チャートを見ると、「200円に大量の出来高」があるとします。これは多くの投資家が200円付近で買ったことを示しており、株価が200円を超えると利益確定売りが出やすくなる“抵抗線”になりやすいです。
逆に、直近で株価が大きく下がっており、ほとんどの投資家が含み損状態にあると推定される場合、「損切り売りが落ち着いたタイミングで反発しやすい」といった読みも可能になります。
おすすめのツールと使い方の例
iSPEED(SBI証券):株価チャート画面で「価格帯別出来高」をONにすると、価格ごとの出来高分布が表示されます。
マネックス証券「銘柄スカウター」:無料で利用可能。ファンダ分析とセットで価格帯情報を確認できます。
まとめ:出来高・買付分布は投資家心理の可視化に役立つ
株価分布や価格帯別出来高は、相場の“節目”を見極めるための重要なツールです。明確な分布を知ることで、押し目買いポイントや利益確定のタイミングが見えてきます。今後の投資判断にぜひ取り入れてみてください。

こんにちは!利益の管理人です。このブログは投資する人を増やしたいという思いから開設し運営しています。株式投資をメインに分散投資をしています。
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