FANG+(Facebook(Meta)、Amazon、Netflix、Google(Alphabet)などのハイテク銘柄を中心とした指数)が下落すると、S&P500も比例して下落するのか? これは多くの投資家が気になるポイントです。本記事では、FANG+とS&P500の関係性について詳しく解説します。
1. FANG+とS&P500の相関関係
FANG+銘柄は、S&P500の構成銘柄の中でも時価総額が非常に大きいため、価格変動がS&P500全体に影響を与えることがよくあります。しかし、必ずしもFANG+の下落がS&P500全体の下落に直結するわけではありません。
① FANG+の影響度
・FANG+銘柄はS&P500の時価総額の大部分を占めているため、FANG+が大きく下落するとS&P500も影響を受けやすい。
・特にナスダック100指数とは強い相関があり、FANG+が下落するとナスダックも下落しやすい。
② S&P500の多様性
・S&P500は500銘柄で構成されており、テクノロジーセクターだけでなく、金融、エネルギー、ヘルスケアなど様々な業種が含まれる。
・FANG+銘柄が下落しても、他のセクターが好調ならS&P500全体が下がらないケースもあり得る。
2. FANG+が下落してもS&P500が下がらないケース
FANG+の下落がS&P500の下落に直結しない場合もあります。その代表的なパターンを見てみましょう。
① エネルギー・金融セクターが好調な場合
・例えば、原油価格が上昇し、エネルギーセクターの株価が上がれば、S&P500全体の下落を抑える可能性がある。
・金利上昇時には銀行株が上昇し、金融セクターが指数を支えるケースもある。
② グロース株からバリュー株への資金シフト
・投資家がリスク回避のためにFANG+のようなハイテク株を売却し、ディフェンシブな銘柄(生活必需品、ヘルスケア、公益株など)へ資金を移すと、S&P500は比較的安定する。
③ 金融政策の影響
・FRBの利上げや量的引き締め(QT)はハイテク株に不利だが、他のセクターにはそれほど影響しないこともある。
・逆に、金融緩和の流れが強い場合はFANG+銘柄が先行して上昇し、S&P500全体を押し上げることがある。
3. 過去の事例:FANG+とS&P500の動きの比較
歴史的にFANG+とS&P500がどのように連動していたか、過去の事例を見てみましょう。
① 2020年 コロナショック後の上昇
・コロナショック時にFANG+銘柄は一時的に大きく下落したが、テクノロジー企業への期待から急速に回復し、S&P500の上昇を牽引した。
・この時期はFANG+の影響が大きく、S&P500とほぼ連動していた。
② 2022年 利上げ局面での変動
・FRBの利上げが進むと、FANG+銘柄は大きく下落した。
・一方で、エネルギー株やディフェンシブ銘柄が堅調で、S&P500全体の下落は限定的だった。
4. まとめ
FANG+の下落はS&P500にも影響を与えやすいですが、必ずしも比例して下落するわけではありません。
・FANG+の時価総額が大きいため、S&P500全体の値動きに影響を与える。
・しかし、エネルギー・金融・ヘルスケアなどのセクターが好調なら、S&P500の下落を回避できる可能性がある。
・過去の相場を見ると、FANG+とS&P500の連動性が高い時期もあれば、そうでない時期もある。
結論として、FANG+の動きはS&P500に大きな影響を与えるが、それがすべてではなく、市場全体の流れを確認することが重要です。
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