近年、地政学リスクやインフレ懸念の高まりを背景に「金(ゴールド)」への関心が再び高まっています。その中で注目されるのが「三菱UFJ−三菱UFJ 純金ファンド」です。金価格の値動きに連動するこのファンドは、現物を持たずに金へ投資できる手段として人気を集めています。本記事では、このファンドの特徴やNISAで買うメリット・デメリットを分かりやすく解説します。
三菱UFJ 純金ファンドとは?基本情報をおさらい
「三菱UFJ 純金ファンド」は、三菱UFJアセットマネジメントが運用する、金の価格変動に連動する投資信託です。金地金の価格に連動した日本円ベースの価格変動を目指しており、以下のような特徴があります。
- 投資対象は「金(ゴールド)」の価格動向
- 実際に金を保有するのではなく、金価格に連動する形で運用
- 購入・換金は証券会社を通じて可能
- 為替ヘッジなし(為替変動の影響を受ける)
つまり、金価格が上昇すれば基準価額も上がり、下がれば下落するという構造です。
メリット①:インフレや有事に強い「安全資産」
金は古くから「有事の資産」と呼ばれ、株式や債券とは異なる値動きをする資産です。インフレ懸念が強まる局面や、金融市場が不安定な状況でも価値を保ちやすい傾向があります。
特に最近では、ウクライナ情勢や中東情勢の緊迫化により、金価格が堅調に推移しており、ポートフォリオの分散効果を得る手段としても注目されています。
メリット②:少額から金に投資できる手軽さ
金を現物で買う場合は、数万円単位からの購入になるほか、保管・盗難リスク・品質の問題などもあります。その点、「純金ファンド」であれば数千円からでも購入可能で、証券口座内で簡単に売買・管理ができるのが大きな魅力です。
さらに、分配金がなく複利効果も期待しやすいため、長期投資との相性も良いとされています。
デメリット①:信託報酬や為替リスク
このファンドには信託報酬(年率0.99%程度)がかかるため、長期保有ではコストがパフォーマンスに影響します。また、海外の金価格に連動するため、為替相場の影響(ドル高・ドル安)も無視できません。
たとえば、金価格が上昇しても円高が進めば、日本円ベースでは価値が目減りする可能性もあるため注意が必要です。
デメリット②:価格変動リスク(元本保証なし)
あくまで投資信託であり、元本保証はありません。短期的には価格が大きく変動することもあるため、価格のピークで掴んでしまうリスクも伴います。
そのため、一括投資ではなく「積立投資(ドルコスト平均法)」で購入時期を分散する戦略が有効です。
NISAで購入するメリットはある?
2024年から始まった新NISA制度では、非課税枠が拡大され、年間最大360万円(成長投資枠+つみたて枠)の運用益が非課税になります。純金ファンドも「成長投資枠」で対象となっており、値上がり益がすべて非課税で受け取れるのは大きな利点です。
特に、将来的なインフレや円安への備えとして金を組み入れたい方には、NISAとの相性は良好です。
まとめ:インフレ・有事に備えたい人にとって注目の商品
「三菱UFJ 純金ファンド」は、少額から金に投資できる手軽な手段として有効な選択肢です。インフレや地政学リスクが気になる今、資産の一部を金にシフトすることで、リスク分散と価値保存の効果が期待できます。
NISA枠で運用すれば、非課税のメリットも得られ、長期的な資産形成にもつながるでしょう。ただし、為替や手数料のリスクも把握した上で、無理のない範囲での投資をおすすめします。

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