投資信託や米国株で資産運用を続けていると、投資額が増えるに伴い、資産の値動きも大きくなり、不安を感じる人も少なくありません。特に初心者や中級者の段階では、含み損益の増減が精神的な負荷となることも。この記事では、そうした「投資の怖さ」とどう向き合えばよいのか、心構えと具体策を解説します。
資産額が増えると「ボラティリティの絶対額」も増える
資産が100万円の時に5%動いても5万円ですが、1000万円なら50万円です。パーセンテージは同じでも、金額が大きくなると心理的負担も増します。これは自然な感覚であり、恐怖を感じるのは投資経験の積み重ねとしても重要です。
実際、年初来でS&P500が▲10%下落した際、3000万円のポートフォリオを持っていた投資家が一時的に300万円の評価損に直面し、ポジションを見直したという事例もあります。
まずは「リスク許容度」の再確認を
リスク許容度は年齢・職業・家族構成・生活費の余裕などによって大きく変わります。投資を始めた当初と状況が変わっている場合は、リスクの再評価が必要です。
例えば、子どもが生まれて教育資金の確保が急務になった場合、リスク資産比率を抑えることが合理的です。
リバランスで冷静さを保つ
資産構成のバランスが崩れていないか確認しましょう。特定の銘柄や米国株に偏っている場合、下落時のダメージが大きくなります。定期的なリバランスにより、過度なリスク集中を防ぐことができます。
例として、米国株ETFに80%、現金20%のポートフォリオが、株価上昇で90%に偏っていたため、10%を売却して現金比率を回復したという手法があります。
心の余裕は「現金比率」がつくる
相場が荒れたときでも冷静でいるために、生活費の半年〜1年分を現金で確保するのが鉄則です。現金があると「今売らなくてもいい」という判断ができ、狼狽売りを避けることができます。
特に米国株のように変動の大きい市場では、精神的安定のために「現金クッション」を厚くするのが有効です。
長期視点を持つことで不安は小さくなる
市場の一時的な上下は避けられませんが、長期的に見れば成長する企業・経済に投資しているという前提があれば、不安も軽減されます。10年〜20年スパンでの成長を信じる視点が大切です。
バフェットのような長期投資家は、短期の株価では一喜一憂しません。リーマンショック時にも投資を続けた投資家が、その後10年間で2倍以上の資産成長を実現した例もあります。
まとめ:怖さは悪ではない。向き合い方を変えよう
資産が増え、怖さを感じるのは自然なことです。その感情に蓋をするのではなく、リスク管理・現金確保・長期視点といった戦略で受け止めましょう。投資は「感情との付き合い方」も含めた長い旅路です。
怖さを感じたら、自分の投資戦略を見直すチャンスだと捉えましょう。今の自分に合った形で資産形成を続けていくことが、最終的な安心とリターンにつながります。

こんにちは!利益の管理人です。このブログは投資する人を増やしたいという思いから開設し運営しています。株式投資をメインに分散投資をしています。
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