株式投資の平均リターンは本当に5%?長期投資のパフォーマンスを正しく理解する

株式

「株って平すと5%のリターン」と聞いたことがある方も多いでしょう。しかし、それは本当でしょうか?この記事では、長期的な株式投資の平均リターンや、その背景にある要因をわかりやすく解説します。

株式投資の年間平均リターンとは?

過去の統計に基づくと、先進国株式のインデックス(たとえばS&P500やMSCIワールド指数など)は、年平均で約5〜7%のリターンを出してきました。日本株(日経平均やTOPIX)はやや低めですが、4〜6%前後を長期で維持していると見ることができます。

この「平均」は、あくまで複数年のパフォーマンスを平準化したものであり、毎年必ず5%という意味ではありません。たとえば、ある年は20%の上昇、ある年はマイナス10%という変動の中で「平均5%」に収束していくのです。

リターンに影響する要素:配当・インフレ・手数料

株式のリターンは、値上がり益(キャピタルゲイン)だけではなく、配当金(インカムゲイン)も含めて計算されるのが一般的です。米国株などでは、配当再投資をした場合、年率7%以上になることも多くあります。

一方で、インフレ率の影響や、運用手数料・税金などが差し引かれると、実質リターンはやや下がります。これらを考慮すると、手元に残る利益は年平均4〜5%になることが多いのです。

実例で見る:インデックス投資の平均リターン

例①:S&P500(米国株式)
1980年〜2020年の40年間で、S&P500は配当込みで年率約10%のリターン。インフレ調整後でも6〜7%。

例②:日経平均株価
1990年バブル崩壊後の長期停滞を含むと、年平均リターンは2〜3%程度。近年は上昇傾向で改善しています。

なぜ「5%」が目安とされるのか?

多くの投資書籍や証券会社が「年5%程度の期待リターン」を採用しているのは、慎重かつ現実的な見通しをもとにした保守的な前提だからです。

高リターンを期待しすぎると、リスクの高い投資に手を出しやすくなります。年5%という目安は、リスク許容度のバランスを取る意味でも適しています。

注意すべき落とし穴:リターンの「ばらつき」

平均リターンが5%であっても、実際の年ごとの変動幅は非常に大きいことに注意が必要です。とくに短期では、−20%から+30%というような極端な値動きが起こることも珍しくありません。

そのため、「5%の利回りだから大丈夫」と過信せず、長期目線でリスクを抑えた分散投資を行うことが重要です。

まとめ:平均5%は現実的な目安、でも過信は禁物

株式投資において「平均5%のリターン」というのは、過去の実績をふまえた妥当な見積もりです。ただし、それは短期の予想ではなく、長期にわたって得られる期待値に過ぎません。

現実の投資では、年によって大きく上下するリスクを前提に、配当再投資・手数料の最小化・分散投資などを意識しながら、安定した資産形成を目指しましょう。

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