ドル建てMMFを買うなら円安と円高どちらが有利?為替レートと口数の関係をわかりやすく解説

資産運用、投資信託、NISA

ドル建てのMMF(マネー・マーケット・ファンド)を購入する際、為替レートによって保有できる口数がどう変わるのかは多くの人が疑問に思うポイントです。本記事では、円安と円高それぞれの状況でどちらが多くの口数を得られるのか、初心者にもわかりやすく解説していきます。

ドル建てMMFとは何か?

ドル建てMMFは、米ドルで運用される投資信託の一種で、安全性の高い米国の短期国債や社債などを中心に構成されています。為替の変動や金利環境により収益が変動するため、為替の理解はとても重要です。

楽天証券などの証券会社を通じて、1米ドル未満の端数まで保有することが可能であり、外貨建て資産の運用を始めたい人にも人気のある商品です。

円安と円高、それぞれの影響とは?

円安(例:1ドル=150円)の場合、同じ日本円で換算すると、少ないドルしか購入できません。つまり、ドル建てMMFを購入するために必要な円は多くなります。

一方、円高(例:1ドル=100円)の場合、同じ金額の円でより多くのドルが購入できます。結果として、より多くのMMF口数を取得することが可能です。

口数は「ドルで購入」するか「円で購入」するかで変わる

楽天証券をはじめとする多くの証券会社では、ドル建てMMFは「ドルで直接買い付け」することができます。この場合、すでに保有しているドルの額に応じて、単純にMMFの基準価格により口数が決まります。つまり、円安・円高は影響しません。

しかし、円から直接MMFを購入する場合は、為替レートが影響します。円高のときのほうが有利にドルを購入できるため、より多くの口数を得られるというわけです。

具体例でシミュレーション

たとえば、47.45ドルをすでに保有しており、1口あたり1ドルのMMFを購入する場合、47.45口がそのまま買えます。このとき、円安・円高は関係ありません。

一方、1万円を使ってMMFを買いたい場合、為替が1ドル=100円なら100ドル分、1ドル=150円なら約66.66ドル分しか買えません。この差は口数に直結します。

MMFを購入するタイミングはいつが良い?

円からMMFを購入する場合、円高のときを狙うとお得です。ただし、為替の予測は非常に難しく、過度にタイミングを狙うのはおすすめできません。自分の資産全体のバランスや目的に応じて、適切なタイミングを判断しましょう。

ドルをすでに保有している人は、相場の変動を気にせずに「自分の目的に応じた資産運用」が可能です。

まとめ:購入通貨によって為替の影響は異なる

ドル建てMMFを購入する際、すでにドルを持っているなら為替の影響は受けずにそのままのドルで口数が決まります。一方、円から買う場合は「円高のとき」がより有利に多くの口数を得られるタイミングです。

投資判断をする際は、為替レートだけでなく、自分の資産全体のバランスやリスク許容度も考慮するようにしましょう。

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