楽天証券などで米国株を長期保有していると、「保有商品一覧」に表示される平均取得価格が大きく変わって見えることがあります。中には、買ったはずの価格より2倍近くに表示されていて「なぜマイナス表示になっているの?」と驚く方も。この記事ではその理由と解決方法をわかりやすく解説します。
アップル株は2020年に株式分割を実施
2020年8月、Apple(アップル)は「4対1」の株式分割を実施しました。これは、1株を4株に分割し、価格も4分の1になるというものです。
たとえば、2020年に1株115ドルで10株(合計1,150ドル)を購入した場合、分割後は40株保有、1株あたりは28.75ドルの取得価格になります。
楽天証券の保有一覧で「250ドル」に見える理由
楽天証券ではまれに、株式分割が反映される前の平均取得額が誤って表示されてしまう、または何らかの評価方法の誤差により、本来の取得額とズレて表示されるケースがあります。
このため、分割後の平均取得単価(28.75ドル)ではなく、購入前のまま(または4倍に補正された)数値が反映されており、保有商品一覧で「250ドル」と表示されることがあります。
正しい取得単価を確認するには
以下の方法で、自分の本当の購入価格を確認できます。
- 「取引履歴」または「口座明細」で購入日の明細を確認(楽天証券ログイン後)
- 「特定口座年間取引報告書」などで正式な取得価格を確認
- カスタマーサービスに問い合わせて、表示の不整合があれば修正を依頼
実際に口座明細上では「115ドル」と表示されていれば、それが正式な取得価格であり、「保有商品一覧」の表示は無視して構いません。
なぜ保有商品一覧の数字が重要視されるのか
投資初心者にとっては「今どれくらい含み益があるか」が気になるところ。ですが、保有商品一覧に出る平均取得額や損益率は、必ずしも税務計算上の「正しい取得価格」ではありません。
あくまで表示上の参考値であり、実際の課税や損益計算には「証券口座の正式明細」が使用されます。
こうした誤解を避けるためのポイント
以下の対策で、誤解を避けることができます。
- 購入履歴の保存:初回購入時の約定書をPDFなどで保存しておく
- 定期的に分割・配当などのイベントをチェック
- 不明な表示はカスタマーセンターに確認
特に米国株は株式分割が比較的よく行われるため、過去の分割イベントを把握しておくと、表示の違いに冷静に対応できます。
まとめ:表示のズレはあっても心配しすぎないで
アップル株のような人気銘柄では、株式分割や表示調整による「見た目の価格のズレ」が起こりやすくなります。楽天証券では、正確な購入価格や保有数を「口座明細」で確認するのが基本です。
もし表示に不安がある場合は、ログイン後に取引履歴を確認し、それでも疑問が残るなら楽天証券のカスタマーサポートに問い合わせることをおすすめします。
焦らず、正確な情報に基づいて判断していきましょう。

こんにちは!利益の管理人です。このブログは投資する人を増やしたいという思いから開設し運営しています。株式投資をメインに分散投資をしています。
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